ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

お肉を作る職人たちへのインタビュー本 中川洋典『焼き肉を食べる前に 絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた』

図書館のおすすめ本の棚にあったので借りてみた一冊です。 書籍概要 絵本作家中川洋典が、生きた牛を食肉に加工する施設を訪ね、そこで働く人たちにインタビュー。牛をさばく上でのコツ、仕事のやりがい、世間の偏見など、さまざまな観点から仕事を考えてい…

伏線のリンクがズートピアを救う 『ズートピア』再視聴感想(ネタバレあり)

Kindleで電子書籍を買ったら、amazonビデオのクーポンを貰ったのでズートピアを再視聴しました。 せっかくなので前回の感想でできなかったネタバレ感想をやります! honkuimusi.hatenablog.com あらすじ ウサギ初の警官になったジュディは、「だれでもなんに…

老いの悲しみを優しく描く 井上靖『補陀落渡海記 井上靖短編名作集』感想

あらすじ 生きたまま船に閉じ込められ、観音浄土を目指す表題作など、井上靖の名作短編を集めた一冊。

大阪中之島のフリーペーパー『月刊島民』が面白い

中之島の近くに行くと持ってくるものがあります。それがフリーペーパー月刊島民です。 これがなかなか面白いので、その内容を紹介します。

高校球児たちの青春と葛藤 須賀しのぶ『雲は湧き光あふれて エースナンバー』感想

※追記 このページに「雲は湧き、光あふれて 読書感想文」で検索してくる人がいるんだけれど、このブログをパクったりコピペするのは絶対にやめてください。 もし、そういうのを発見したら学校に通報させていただきます。 このブログの収益で買った本です。ポ…

文章初心者のための「正しい」日本語 前田安正『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』感想

ちょっと間が空きましたが、また文章術の本を読みました。 これで6冊目……であってましたっけ。 書籍概要 朝日新聞の校閲センター長である著者が、普段なんとなく使っている文章を「正しく」書くために解説する。主語と述語の対応、助詞「が」と「は」の使い…

生徒会長目指して修羅の道をゆく 『帝一の國』感想

「帝一の國」予告 ゴールデンウィークなので映画を見に行ってきました。 なんとなしにノーマークの『帝一の國』を見てみることに。 あらすじ 多くの政治家を輩出している学校で、帝一は生徒会長を目指す。生徒会長の座に就けば、将来有力な派閥に入ることが…

完璧なドラムを叩くための狂気のレッスン 『セッション』感想

最近dtv見れてなかったな~ということでセッションを見ました。 アカデミー賞なんですよね。 あらすじ 音楽学校でドラムをしている主人公は、有名な教師のバンドにスカウトされる。しかし彼は、鬼のようなスパルタ教師だった。主人公は彼のレッスンに必死に…

仲間と一緒ならどこまでも走っていける 佐藤多佳子『一瞬の風になれ3 ドン』感想

やっと最終巻まで来ました。実感としてはそんなに長く読んでいないんですが、読む途中でだいぶ時間が空きましたからね。 あらすじ 事故で負傷してしまったサッカー選手の兄の応援を受け、新二はまた走り出すことを決める。彼は三年生になり、陸上部に新入生…

少年は謎の少女を救うために命をかける 淡路帆希『ひとしずくの星』感想

綺麗な表紙が気になって手に取った本です。 振ってくる星が美しいですね。 あらすじ 「星の災禍」で家族を亡くし、神官として修業するラッカウスは、森の中で謎の少女と出会う。赤ん坊のように無垢な彼女をシースティと名付け、言葉や物事を教えていくラッカ…