ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

敏感体質のための恋愛指南書―エレイン・N・アーロン『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ』

今日の更新は、エレイン・N・アーロン『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ』です。 あらすじ・書籍概要 普通の人より敏感な人、HSP(highly sensitive person)。敏感ゆえに他者を遠ざけてしまったり、恋愛関係で我慢を続けてしまったりする。そ…

発達障害をテーマにしたコミックエッセイおすすめ6選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今回は、発達障害をテーマにしたコミックエッセイのおすすめをまとめてみました。 「発達障害について知りたいけれど、長い文章を読むのは苦手」という人にはコミックエッセイが読みやすいのではないでしょうか。 個…

「好きな歌を歌う」ことは商業で歌うことより優れているのか?―樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』

今日の更新は、樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』です。 あらすじ・書籍概要 サッカーで挫折しゾンビのような生活を送っていた隼人。そんな隼人のクラスに瑠子という少女がやってきた。彼女は海外で歌手をしており、日本に戻ってきたのだという。隼…

葬太郎の呪い「アカデ」とは何者だったのか―枝屋初『ばけむこ』総評【ネタバレ有】

雌雄同体のなめくじの神様と男にも女にもなりたくない人間という、ひとつのカップルで3Lをこなしてしまう漫画が完結しました。 今回はその総評と、アカデとは何者だったのかを自分なりに考察してみたいと思います。 あらすじ・書籍概要 一族の女に伝わる早…

校長先生の朝礼みたいな言い回しはやめてくれ―山本巧次『阪堺電車177号の追憶』

今日の更新は、山本巧次『阪堺電車177号の追憶』です。 確か去年のハヤカワ電子書籍セールで買ったもの。 あらすじ・書籍概要 天王寺から大阪南部を走る阪堺電車177号。彼は電車に乗った人々がかかわった事件を回想する。戦時下、バブル、平成と、町が移り変…

現実を拒み浪費を繰り返した国王―『ルートヴィヒ』(ルキノ・ヴィスコンティ)

今日の更新は、ヴィスコンティの映画『ルートヴィヒ』です。 あらすじ ドイツの領邦のひとつ、バイエルンの国王ルートヴィヒ2世が即位した。彼は芸術に耽溺し、浪費を繰り返す。おりしもプロイセンがドイツを統一しようとしている中、バイエルンはオースト…

ミソジニスト男を首ちょんぱする悪女―オスカー・ワイルド『サロメ』(光文社古典新訳文庫)

今日の更新は、オスカー・ワイルド『サロメ』です。 友人がFGOのサロメについて話していたので読んでみました。 あらすじ・書籍概要 ヘロデ王の娘サロメは、牢につながれた預言者ヨカナーンと出会う。彼に好意を持つサロメだったが、ヨカナーンは彼女を罵倒…

オタクによる節約漫画で話が面白い―横山光昭監修・つぼゆり画『お財布を小さくしたらお金が貯まりました』

今日の更新は、横山光昭監修・つぼゆり画『お財布を小さくしたらお金が貯まりました』です。 あらすじ・書籍概要 グッズを集めるのが大好きなオタクで、いつもお金がない著者。彼女がお金の専門家横山光昭のアドバイスによって、お金の管理を見直す。まずは…

漫画家、すい臓がんになった母親を看取る―瀧波ユカリ『ありがとうって言えたなら』

今日の更新は、瀧波ユカリ『ありがとうって言えたなら』です。 あらすじ・書籍概要 漫画家である著者の母親が、すい臓がんだと告知される。余命は長くて1年。姉のいる大阪に母は移り、著者はそこへ何度も通う。世話をする姉につらく当たったり、いらいらし…

格安航空Peachを使って大阪~東京間を移動したら6時間かかった話

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、格安航空Peachを使って大阪~東京間を移動した話です。 友人に会いにいくのに使ってみたんですけれど、めんどくささ半分面白さ半分な感じの旅路になりました。 なお、この旅行は2018年12月に行われたも…

展開がなかなか進展しなくてダルい―十文字青『ヴァンパイアノイズム』感想

今日の更新は、十文字青『ヴァンパイアノイズム』です。 あらすじ・書籍概要 主人公は、線路に飛び込もうとした萩生を見かけたことから彼女と会話するようになる。彼女は、吸血鬼になりたい女の子だった。萩生の奇行につきあいつつ、主人公は萩生と交流を深…

傍聴席はセカンドレイプ会場じゃねえんだよ―北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』

今日の更新は、北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』です。 あらすじ・書籍概要 傍聴初心者の著者は、手探りながら面白い裁判を探していき、そこにさまざまな人間ドラマを見る。窃盗や殺人、公然わいせつ、離婚調停など、裁判に立つ人々の事情は様…

脳科学が語る「自由意志」とは何か―マイケル・S.ガザニガ『<わたし>はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義』

今日の更新は、マイケル・S・ガザニガ『<わたし>はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義』です。 この記事に紹介されていたので気になって読んで見た本です。 kokoro.squares.net あらすじ・書籍概要 脳は、さまざまなパーツが複合的に動いている。それならば…

何重にも塗り固められた虚構のステージ―樺山三英『ハムレット・シンドローム』

今日の更新は、樺山三英『ハムレット・シンドローム』です。 あらすじ・書籍概要 事故により自分がハムレットだと思い込むようになった男、コマツアリマサ。彼が本当に狂っているのかどうかを確かめるため、ソフエは彼の住む城に潜入する。そこは、コマツが…

大人たちから見放された普通の少女の末路―ヤマシタトモコ『ひばりの朝』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『ひばりの朝』1、2巻のまとめての感想です。 あらすじ・書籍概要 蠱惑的で、臆病で、人目を引く少女、日波里(ひばり)。周りの大人たちは、彼女に対して劣情や憎悪を持つ。しかし、彼女は実は、父親から性的ないたずらをさ…

「ハピタス バッグインバッグ」を買ってみました【レビュー・口コミ】

anelloのかばんをバッグインバッグ代わりにしていたのですが、邪魔だなと思ったので普通のバッグインバッグに変更。 今日はその「ハピタス バッグインバッグ」の感想です。

王女と奴隷が愛と憎悪を持って殴り合う―宝塚歌劇団『金色の砂漠』

今日の更新は、宝塚歌劇団『金色の砂漠』千秋楽配信の感想です。 Twitterをなんとなく眺めているとあらすじがすごく好みな作品が流れてきたので見てみました。 あらすじ 王族が生まれたときに異性の奴隷をつける文化がある国。第一王女タルハーミネは、男き…

Twitterの画像予約投稿ツール「つまさき」を使ってみた! 宣伝やワンドロ・ワンライにも

今日の更新は、Twitter画像予約投稿ツール「つまさき」を使ってみた感想です。 murs.site https://t.co/oAellPXP0b自分のゲーム仲間が、ツイッター漫画投稿の神サービスを作ってくれました! pic.twitter.com/vM3VJSXIOe — 川崎直孝(ただたか) (@tadataka_…

閉店する喫茶店から家具を引き取る古物商の話―村田龍一『喫茶店の椅子とテーブル~村田商會がつないだこと』

今日の更新は、村田龍一『喫茶店の椅子とテーブル~村田商會がつないだこと』です。 あらすじ・書籍概要 閉店する喫茶店の家具を引き取り、修繕して他の顧客に転売をしている村田商會。喫茶店から引き取った家具の紹介や、仕事の流れ、喫茶店に向けた強い思…

発達障害自身が語る「まとめあげる」ことの難しさ―綾屋紗月・熊谷晋一郎『発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい』

今日の更新は、綾屋紗月・熊谷晋一郎『発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい』です。 あらすじ・書籍概要 発達障害者の特性は、どこから来るのか。発達障害の著者は自分自身を深堀りし、自分自身の精神世界から発達障害を説明していく。とある…

漫画でわかる色弱の子どもの支援法―カラーユニバーサルデザイン機構『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』

今日の更新は、『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』です。 最近色覚異常の話題を見かけることが多いので、調べてみたくて読んだ本。 あらすじ・書籍概要 普通の人と色の感じ方が違う色弱。特定の色が見分けづらく、日常生活で困りやすい。その子どもに、…

ハーレムも関係性が違うとむしろ面白い―枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ会えますか? 04』

今日の更新は、枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ会えますか? 04』です。 あらすじ・書籍概要 逃亡を続けるフェオドールとラキシュはコリナディルーチェ市にやってきた。そこで妖精の調整を行ってきた学者を訪ねるが……。一方ティアットと、妖精倉…

食費500円、インスタスパム、自己の連続性 最近面白かった記事10選【2019年8月版】

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、最近面白かった記事のまとめです。 はてなブックマークに投げ込んでいた記事を整理して感想を添えてまとめています。どれも面白いのでぜひ読んでみてください。 障害者の家族こそ、障害者の敵である(…

碁の話なのに碁のシーンが少なくて萎えた―シャン・サ『碁を打つ女』

今日の更新は、シャン・サ『碁を打つ女』です。 あらすじ・書籍概要 満州に赴任していた日本人士官は、スパイを探すために行った広場で少女と出会う。彼女と碁の対戦をするたびに、お互いに惹かれていく。しかし、少女は歴史のうねりの中に巻き込まれていく。

主人公の思想がヤバいことが判明―枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ会えますか? 03』

今日の更新は、枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ会えますか? #03』です。 あらすじ・書籍概要 尋常ではない魔力を起こしたラキシュがふたたび目覚めたとき、人格が変化していた。フェオドールは逃げ出したラキシュをかくまいつつ、自身の目的のた…

ミステリと称して妄言を聞かされる身にもなってくれ―斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』

今日の更新は、斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』です。 あらすじ・書籍概要 うっかり人を殺してしまった大学の新入生、祝部(はふりべ)は、そこに通りがかった「死体埋め部」の織賀(おりが)に死体を埋めてもらうことになる。脅されて「死体埋め部」…

山岳ベースで犯された仲間殺しの罪―永田洋子『十六の墓標(下)―炎と死の青春』

今日の更新は、永田洋子『十六の墓標―炎と死の青春』です。 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ・書籍概要 山岳ベースに移り、連合赤軍を結成した永田洋子ら。閉鎖的な環境の中で、総括・自己批判は暴力的な意味合いを強めていく。そ…

シベリア抑留から帰ってきた父親の戦後個人史―小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』

今日の更新は、小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』です。 あらすじ・書籍概要 北海道の佐呂間に生まれた少年謙二は、1944年に出征する。その先でシベリアへと連れていかれ、抑留生活が始まった。著者が自身の父から人生を聞き取り、補…

ループを重ねて初出撃を突破せよ―桜坂洋『All You Need Is Kill』

今日の感想は、桜坂洋『All You Need Is Kill』再読感想です。 あらすじ・書籍概要 人間がギタイという謎の生物と戦っている未来。初年兵のキリヤ・ケイジはギタイとの戦いの中で二日間を繰り返すループに陥る。何度も初出撃をこなす彼は、ループを脱出する…

発達障害の世界の見え方とその未来について―NHKスペシャル取材班『発達障害を生きる』

今日の更新は、NHKスペシャル取材班『発達障害を生きる』です。 あらすじ・書籍概要 発達障害を特集したNHKスペシャルを書籍化。発達障害の人に配慮するために、どのような取り組みをすればいいのか。感覚過敏への配慮の仕方、学習障害の子どもが学ぶにはな…