ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ノンフィクション

ひとりの女性に人生を壊された人々はどこへ行くのか 小野一光『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』感想

書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。

悪ノリをしてサハラ砂漠でマラソンすることに 高野秀行『世にも奇妙なマラソン大会』感想

Kindle日替わりセールであったので買ってしまった本。高野秀行の本がセールだとつい買いたくなるんですよね……。 書籍概要 悪ノリをして西サハラでマラソンをすることになった表題作、インドに入国するため改名をしようとする話、海外で起こったちょっと不思…

本を愛する古書店主が張り出した張り紙をたどる さかもとけんいち『ほんじつ休ませて戴きます 人生最晩年、あふれ出た愛の言葉集』 

知り合いのおすすめで手に取った本です。大阪の話ですしね。 書籍概要 大阪の古本屋「青空書房」。そこに貼られた「ほんじつ休ませていただきます」という張り紙には絵と一言が書かれている。その張り紙を紹介しながら、店主が半生を語っていく。画集と語り…

なんとなく入った山岳部から登山家へ 植村直己『青春を山に賭けて』感想

Kindleセールで見かけたので買ってみた一冊。 野口健の自伝『落ちこぼれてエベレスト』の中で紹介されていたので一度読んでみたかったんですよね。 落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫) 作者: 野口健 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/01 メディア: 文…

お肉を作る職人たちへのインタビュー本 中川洋典『焼き肉を食べる前に 絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた』

図書館のおすすめ本の棚にあったので借りてみた一冊です。 書籍概要 絵本作家中川洋典が、生きた牛を食肉に加工する施設を訪ね、そこで働く人たちにインタビュー。牛をさばく上でのコツ、仕事のやりがい、世間の偏見など、さまざまな観点から仕事を考えてい…

うつ状態から抜け出した人たちがきっかけを振り返る 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』感想

母からの借り物。 二次障害(発達障害の人が生きづらさにより精神疾患に罹患すること)がひどかったころのことを思い出しながら読みました。 書籍概要 うつから抜け出し、今は日常生活を送っているギャグ漫画家田中圭一。彼がさまざまなうつを抜け出した人た…

ソマリアに恋してソマリアに傷つき 高野秀行『恋するソマリア』感想

『恋するソマリア』を読みました。 ワセダ三畳青春記を読んで興味を持ったので手に取ってみました。 恋するソマリア 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (12件) を見る あらすじ 「アフリカ…

殺人犯たちはどのようにしてそこに至ったか 長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』感想

『殺人者はいかに誕生したか』を読みました。 ずっと積んでてやっと読みましたが、読んでよかったです。 殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 作者: 長谷川博一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/03/28 メディ…

インドにおける愛国的団体はなぜ浸透したのか 中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム』感想

積読崩そうとして放置してた本を消化してます。『ヒンドゥー・ナショナリズム』もその一冊。 ヒンドゥー・ナショナリズム―印パ緊張の背景 (中公新書ラクレ) 作者: 中島岳志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2002/07 メディア: 新書 購入: 1人 クリッ…

詐欺で世界中を飛び回ったティーン フランク・アバネイル『世界をだました男 Catch Me If You Can』感想

『世界をだました男』を読みました。 以前映画を見た『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作です。 honkuimusi.hatenablog.com 映画がどのくらい創作なのか気になったので読んでみました。 世界をだました男 Catch Me If You Can (新潮文庫) 作者: フ…

オウム信者たちが語る「オウム真理教」の姿 村上春樹『約束された場所で underground2』感想

『約束された場所で underground2』を読みました。 『アンダーグラウンド』の続編ということで読んだ本です。 約束された場所で―underground 2 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2001/07 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 7…

発達障害を持つ夫婦の戦いと協力の記録 ジェリー&メアリー・ニューポート『モーツァルトとクジラ』感想

『モーツァルトとクジラ』を読みました。 モーツァルトとクジラ 作者: ジェリーニューポート,ジョニードッド,メアリーニューポート,Jerry Newport,Johnny Dodd,Mary Newport,八坂ありさ 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2007/01 メディア: 単行本…

被害者62人が語る地下鉄サリン事件の真実 『アンダーグラウンド』感想

『アンダーグラウンド』を読みました。 1000円くらいするのか、高いな~と思ったら700ページで二段組みという文章量。むしろ安かったです。 アンダーグラウンド (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/02/03 メディア: …

戦争に引き裂かれた祖国を愛した男 木村元彦『オシムの言葉 増補改訂版』感想

『オシムの言葉』を読みました。 バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)で絶賛されていたので気になって読みました。 オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫) 作者: 木村元彦 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/01/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ …