ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ヤマシタトモコ

大人たちから見放された普通の少女の末路―ヤマシタトモコ『ひばりの朝』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『ひばりの朝』1、2巻のまとめての感想です。 あらすじ・書籍概要 蠱惑的で、臆病で、人目を引く少女、日波里(ひばり)。周りの大人たちは、彼女に対して劣情や憎悪を持つ。しかし、彼女は実は、父親から性的ないたずらをさ…

女子高生とおじさんが入れ替わり、性のゆらぎを感じる―ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』です。 あらすじ ある日中身が入れ替わったおじさん木根と女子高生葉菜。入れ替わったまま一年が過ぎ偶然ふたりは再会する。モデルになった葉菜(木根)の計らいで、木根(葉菜)は彼女の所属する雑誌の編集…

それぞれの『運命の女の子』を描く短編集―ヤマシタトモコ『運命の女の子』感想

今日の更新は、ヤマシタトモコ『運命の女の子』です。 この人の短編集はときどき読みたくなりますね。 あらすじ 大量殺人鬼と対峙する女刑事を描いた「無敵」、男女が演劇をしていたころを回想する「君はスター」、すべての人が呪われた世界で一人だけ呪われ…