ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

中国

【女性キャラが男性の衣装を着て戦争に従軍】ディズニーアニメ『ムーラン』

あらすじ・概要 とある国で異民族の侵略が始まり、男たちは徴兵されていった。少女ムーランは、体調が悪い父親に代わり男装をして軍に入る。そこで厳しい訓練を受け、兵士となった。ついに本格的な戦闘が始まり、ムーランは機転を利かせて武功を上げる。 男…

中国語を話せない台湾人が、中途半端な自分を肯定できるようになるまで―温又柔『「国語」から旅立って』

あらすじ・概要 日本で育った台湾人である著者は、長じるにつれ「台湾人なのに中国語を話せない自分」に悩むようになる。高校で中国語を学び、大学でも引き続き中国語を選択するが、その過程でも違和感がなくならなかった。「自分は自分」として著者が自分を…

食いしん坊でお調子者のパンダが伝説の戦士になって敵と戦う―『カンフー・パンダ』

あらすじ・概要 父親のラーメン屋を手伝っているパンダのポーはカンフーが大好き。ある日、カンフーのマスターが伝説の戦士「龍の戦士」を選ぶというので見に行くと、たまたまポーが龍の戦士に選ばれてしまう。ポーは道場に入り修行をすることになるが、お調…

三国志のオタクが推しのために中国に渡り名所めぐり―杜康潤『杜康潤のトコトコ三国志紀行』

あらすじ・概要 三国志が大好きで、三国志のことを調べるために中国へ留学までした漫画家、杜康潤。著者が中国旅行で巡った三国志ゆかりの土地や、三国志についてのテーマパークの内容を、コミックエッセイ形式で語る。巨大な中国では移動するだけで一苦労で…

少年がマンションの管理人からクンフーを学んで大会で勝つ―『ベスト・キッド』(2010年版)

あらすじ・概要 親の転勤で中国に引っ越してきたドレは、周りの環境になじめず、地元のクンフー少年たちにもいじめられる始末。ある日いじめられているところをマンションの管理人ハンに助けられ、彼がクンフーの達人であることを知る。クンフー少年と大会で…

ヤクザな高校生、香港のデモ、あつ森の水族館を見る水族館の飼育員。最近読んだ、見た作品5つ(20211110)

小西明日翔『来世は他人がいい 5』 ヤクザもの同士の高校生が家の事情で婚約する話。 本格的にヤクザ映画みたいな展開になってびっくりしました。こんなアクションいっぱい見ることになると思ってませんでした。 巻が進むごとに「これって恋愛漫画のはずだ…

イラストレーターふたりが広大で愉快な北京を旅する―まのとのま『無敵の北京』

あらすじ・概要 ふたり組イラストレーターコンビ、まのとのまの今度の旅行先は中国・北京。本場の中華料理に舌鼓を打ち、天安門広場で人ごみに流され、急勾配の万里の長城を必死で登る。中国のニッチでディープな情報をイラストと文章で紹介する。

『羅小黒戰記 ぼくが選ぶ未来』感想とフーシーに同情した話

あらすじ・概要 人間の土地開発によって住んでいた森を追われた猫の妖精、シャオヘイ。人間の街をさまよっていた彼はフーシーと言う要請に拾われる。彼の仲間になったシャオヘイだったが、そこに執行人、ムゲンが現れる。ムゲンとフーシーの戦いの中でムゲン…

設定にツッコミどころが多すぎるが映像とジャイアンはよかった―『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』

あらすじ・概要 ドラえもんの道具を使って家出をすることにしたのび太だったが、どこに行っても土地の所有者がおり、追い出されてしまう。仲間たちもそれぞれ悩みを抱えて家出をすることにした。ドラえもん一行は人間が住み着く前の日本に向かい、そこに自分…

中国人女子、日本のマナーに疑問を持つ―小道迷子・渡邉豊沢『中国人女子と働いたらスゴかった』

今日の更新は、小道迷子・渡邉豊沢『中国人女子と働いたらスゴかった』です。 あらすじ・概要 著者の上司は、小鳥を売っていた女性小鳳(シャオフォン)を中国でスカウトする。一緒に仕事をすることになった著者は、彼女との文化の違いに困惑する。しかし、…

碁の話なのに碁のシーンが少なくて萎えた―シャン・サ『碁を打つ女』

今日の更新は、シャン・サ『碁を打つ女』です。 あらすじ・書籍概要 満州に赴任していた日本人士官は、スパイを探すために行った広場で少女と出会う。彼女と碁の対戦をするたびに、お互いに惹かれていく。しかし、少女は歴史のうねりの中に巻き込まれていく。

こんなことってある!? うならされた本―カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

今日の更新は、カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』です。 あらすじ 上海の租界で育った主人公クリストファー・バンクス。彼は探偵となって謎の失踪をとげた両親を探していた。あまたの難事件を解決して上海に戻ってきた彼は、そこで両親の失踪…

キャッチ―なストーリーはいいが構成に難あり―篠原悠希『後宮に星は宿る 金椛国春秋』感想

今日の更新は、篠原悠希『後宮に星は宿る』です。 タイトルが気になって一度読んでみたかった本です。 あらすじ 中華風の国金椛(ジンファ)国。そこで暮らしていた病弱な少年遊圭は、叔母が皇后になったことで親類縁者を皆殺しにされてしまう。皇帝に外戚は…

多面的に描かれるキャラクターが人間ドラマとして面白い 『三国恋戦記 オトメの兵法』感想

そういえば牧場物語以外の乙女ゲームってやったことないな……と思ったので名作と名高いこちらをプレイしてみました。 あらすじ 不思議な本によって三国志に似た世界に飛ばされた主人公、山田花(名前変換可)。彼女は軍師孔明の弟子ということになり、本の力…

本を食べる少女が文学少年と出会って大冒険 渡辺仙州『文学少年と書を喰う少女』感想

タイムラインにおすすめが流れてきて気になった一冊。 あらすじ 書物が大好きな少年、呉承恩は、文字を食べたがる不思議な少女と出会う。彼女は玉策という、すべての生死を記録した禄命簿が人の形をとったものだった。承恩は彼女をめぐる戦いに巻き込まれる…

一人でシベリア鉄道に乗ったら出会いがたくさんあった 織田博子『女一匹シベリア鉄道の旅』感想

借り物。タイトルに使われてるフォント、きりぎりすでしょうか。こういうことが気になる体質になってしまった……。 あらすじ ユーラシア大陸を横断するシベリア鉄道。著者は女一人でシベリア鉄道に乗り込み、ロシアから中国を旅する。そこには同乗者の出会い…

中国のアニメ事情とカルチャーショック 日野トミー『なんで私が中国に!?』感想

母から借りて『なんで私が中国に!?』を読みました。 あらすじ アニメ会社に勤める著者は、社長から中国への転勤を命じられます。ネットの知識しかない著者ははたして中国人たちの上司になれるのか。そしてプロジェクトのゆくえは……。