ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

京都

『おでかけブック』細川貂々 大和書房 感想

あらすじ・概要 アンティークなもの、古いものが好きな著者は、それにまつわる場所に出かける。古いものが手に入る町、昔の風俗を展示した博物館、海で古いガラス瓶探しなど、おでかけの日々を描いたコミックエッセイ。 アンティークなものにまつわるお出か…

【鉄道路線を楽しむ&観光】細川貂々『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』感想

あらすじ・概要 著者夫婦は、電車好きの息子ちーと君の影響で、電車が好きになった。彼女らは宝塚市に引っ越し、関西で暮らすようになる。関西から日帰りできる範囲で電車に乗り、その土地の食べ物や文化に触れ、そのことを漫画に描いた本。 子どもの扱いに…

【特殊詐欺や女性搾取を行う形なき犯罪組織】NHKスペシャル取材班『半グレ 反社会勢力の実像』

あらすじ・概要 既存の暴力団の上下関係にとらわれず、集合と離散を繰り返す犯罪組織、半グレ。その犯罪の手口や、組織のなりたちとは。NHKのドキュメンタリーを文字にまとめ、半グレたちのその後を加筆した新書。 暴力団とは違う分裂と集合を繰り返す犯罪組…

トンチキとリアルが交差する京都ファンタジー―森見登見彦『夜は短し歩けよ乙女』

あらすじ・概要 とある乙女に一目ぼれした「私」。「私」は乙女の視界に入ろうと彼女を追いかける。一方乙女も、夜を歩くうちに京都で起こる不思議なできごとに巻き込まれ、その中で大活躍する。 小説でないと生まれえないシーンがある 基本的にリアリティの…

彼氏と別れた女性が東京と京都の神社を巡る―ichida『こっそり行きたい 欲望ご利益神社』

あらすじ・概要 彼氏と別れ、さらにその彼氏にストーカー扱いされてしまった主人公。元彼への恨みつらみや、新しい恋愛への願望とともに、東京の神社を巡る。さらに神道に興味がある同僚とともに京都旅行へ。そこでもさらに神社を巡り、今までのネガティブな…

京都の亀岡で都会に近い田舎を満喫する―グレゴリ青山『京都「トカイナカ」暮らし』

あらすじ・概要 和歌山の田舎から京都の亀岡に引っ越してきた著者。自然豊かで、京都駅へのアクセスもいいその土地で、著者は充実した生活を送っている。京都市内のお出かけスポットから、亀岡の豊かな自然の魅力、二ホンミツバチの養蜂にチャレンジした記録…

完全に間違った日本を舞台にした懐かしい感じのトンチキコメディ―『ブレット・トレイン』

あらすじ・概要 いつも不運に巻き込まれるてんとう虫(レディバグ)という運び屋は、新幹線での仕事を引き受け列車に乗り込む。しかしその新幹線ではそれぞれの思惑を持つ殺し屋たちが同乗していた。てんとう虫が依頼されたアタッシュケースを奪ったことから…

京都出身者が自らの故郷を巡りあらためて京を知る―てらいまき『きょうも京都で京づくし』

あらすじ・概要 京都の町家で育った著者、てらいまき。京都について何も知らない自分に気づいた彼女は、親と一緒に京都の文化を巡る。八坂神社や祇園祭、紅葉や花見など、京都出身だからこそ描ける京都の面白さを特集したコミックエッセイ。

乙女に近づきたいモテない男が京都の不思議に巻き込まれる―森見登美彦・音らんまる『夜は短し歩けよ乙女 新装版』

あらすじ・概要 冴えない京都の大学生である「私」は、サークルの後輩である乙女に恋をする。何とか彼女の目に留まろうと努力するのだが、その努力がずれているためなかなか実を結ばない。京都は、天狗や古本の神様が住まい、止まない大雨や謎の風邪が発生す…

ご先祖様の見える少女がお盆の一日を繰り返す―スケラッコ『盆の国』

あらすじ・概要 お盆に帰ってくる先祖の姿が見える少女、秋。ある年の盆、秋は自分が8月15日を繰り返していることに気付く。戸惑う中で、声をかけてくれたのは夏夫という青年だった。秋は夏夫とともに、15日から脱出する方法を探す。しかし夏夫には、ある秘…

実在する店を、失恋したキャラクターたちが訪ねる2ページ漫画―木丸みさき『失恋めし 京都・奈良・大阪・神戸編』

あらすじ・概要 関西の町には、失恋した老若男女がいる。恋に破れた彼ら彼女らが失恋をきっかけに関西の実在する店を訪ね、おいしい料理に舌鼓を打ち、おしゃべりをして少し立ち直っていく。「関西ウォーカー」に掲載された「失恋」と「おいしいお店」をテー…

京都を中学生が駆け回る短編集―ゆげ『京都中学生日記』

今日の更新は、ゆげ『京都中学生日記』です。 あらすじ・概要 京都に修学旅行にやってきた中学生たち。そこに、班分けの余りもので形成された班があった。男子とはぐれ、焦る班長だったが……。主人公を変えながら、京都の中学生を描く連作短編。

うだつが上がらない青年と乙女のめくるめく一夜―『夜は短し歩けよ乙女』(アニメ映画版)

今日の更新は、『夜は短し歩けよ乙女』です。 あらすじ・概要 うだつが上がらない大学院生「先輩」は、「黒髪の乙女」に片思いをしている。なるべく彼女の目に留まるべく奔走するが、思いは空回りをし続ける。古本市や秋の学園祭など、一夜のはずなのにくる…

京都人が語る「しぶちん」=「けち」な京都―グレゴリ青山『しぶちん京都』

今日の更新は、グレゴリ青山『しぶちん京都』です。 あらすじ・概要 京都に生まれ育った漫画家、グレゴリ青山。彼女が地元民ならではのお金がかからない見どころを紹介。他府県民が知らない、「しぶちん」=「けち」な京都の世界とは……。

絵にまつわる不条理な話が怖すぎる―森見登美彦『夜行』

今日の更新は、森見登美彦『夜行』です。 あらすじ 京都で学生時代を過ごした六人が、鞍馬に集った。話題の中心は失踪した「長谷川さん」。やがて六人は、旅にまつわる不思議な体験を話し出す。それには「夜行」という絵がかかわっていた。

半休取って平日の午後に行け~大阪人による「京のかたな」混雑回避情報~

京都国立博物館(以下、キョーハク)の「京のかたな」の展覧会を見てきましたよ。 工夫して混雑を回避することができたので、今回はそのお話をします。

毛玉たちの恋、ぎすぎすする天狗たちの戦い 森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』感想

このAmazon画像には反映されてないけれど、二重カバーださすぎ問題はこの巻でも続いています。 本当にもうちょっとかっこいいカバーにしてほしいです。 あらすじ 京都の町に赤玉先生のかつての弟子「二代目」が帰ってきた。二代目は、赤玉先生と弁天を憎悪し…

濃いキャラクターが毎日お祭り騒ぎ 森見登美彦『有頂天家族』感想

この、めちゃくちゃダサい二重カバーはなんとかならんかったのか。アニメ絵でもいいから、もっと持ってて楽しいデザインにしてほしいです。 あらすじ 父親が人間たちに狸鍋にされてしまった狸の四兄弟。しかしその息子たちは阿呆ばかりだった。主人公である…

本だらけのホステル「BOOK AND BED TOKYO-KYOTO」に行ってきたレポ

2月の終わりごろ、なんとなく気分が晴れなかった私は「何か楽しいことをしよう」と本だらけのゲストハウスを予約してみることにしました。 それがBOOK AND BED TOKYO-KYOTOです。 bookandbedtokyo.com 京都なのに東京とはこれいかに、という感じですが、東…

彼はなぜ金閣寺を燃やしたのか 三島由紀夫『金閣寺』感想

『金閣寺』を読みました。 思えば三島由紀夫は読んだことがなかったなあと思って有名な作品をチョイス。新潮文庫の100冊 2016に入っていたのもあります。 金閣寺 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入:…

舞妓大好きな男のギャグ映画 『舞妓Haaaan!!!』感想

『舞妓Haaaan!!!』を見ました。 最近邦画づいているのでその流れです。 予告編はYouTubeで見つかりませんでした。 舞妓Haaaan!!! [DVD] 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D) 発売日: 2007/12/12 メディア: DVD 購入: 9人 クリック: 86回 この商品を含むブロ…