ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

学園

「演劇はこんなにも面白い!」が伝わってくる青春小説 平田オリザ『幕が上がる』感想

青春小説のおすすめ記事に上がっていた作品です。 あらすじ 地方の高校演劇部にやってきた新任の顧問が、彼女らの意識を変えていく。「大会で勝ち残りたい」という意思が、演劇のクオリティを高める。演出を担当することに主人公 は、『銀河鉄道の夜』を翻案…

噴火の街で男子高校生二人が友情を繰り広げる 真造圭伍『ぼくらのフンカ祭』感想

前々から読んでみたいなあと思いつつ今になってしまいました。お前はいつもそうだ。 あらすじ 高校生、富山と桜島の住む町で火山が大噴火する。温泉と火山という観光資源を得て変わっていく街に憤りを覚える富山。しかし軽い気持ちで口にした言葉から「フン…

怪異が移動する学校で行われたあることとは 小野不由美『ゴーストハント4 死霊遊戯』感想

表紙がネタバレになっています。読み終わって初めて気づくレベルのネタバレなんですが。黒い部分は印刷がちょっと盛り上がってます。 あらすじ 心霊現象が多発する高校の調査に来たSPRのメンバー。生徒たちは学校の無意味な締め付けに不満を持っていた。除霊…

心霊事件の黒幕にひえっとなる 『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ』感想

あらすじ SPRに持ち込まれる心霊相談。それはすべて同じ高校から持ち込まれたものだった。増え続ける怪談に頭を悩ませるSPRの面々。その解決には、麻衣の秘められた力がヒントになっていく。

黒豚姫が自分の人生を取り戻す カミツキレイニー『黒豚姫の神隠し』感想

表紙がかっこいいので読んでみたかった本です。絵柄がすごく好きなんですよね~。 あらすじ 冷たいクラスメイト、波多野清子の笑顔を見てから、彼女を自主製作映画に出演させたいと思うようになった米輔(ヨナ)。脅して言うことを聞かせようとするが、彼女…

親友と先輩との美しい三角関係 『花とアリス』感想

これも『銀の森へ』に載っていた映画です。dtvにあってよかった。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 落語をやっている先輩に恋をした花。彼女は頭を打った先輩に「記憶喪失で自分が恋人だったことを忘れている」と嘘をついた。先輩をだますために、花は友…

映画研究部にやってきた男装少女と三角関係 大樹連司『ボンクラーズ、ドントクライ』感想

一巻完結のライトノベルのおすすめに上がっていた作品です。 あらすじ 二人でヒーローごっこをしていた映画研究部の「僕」とカントク。そこに男装の少女桐香が現れたことから、映画研究部は変わっていく。三人の淡い恋の行方はいったいどうなるのか……。

ヒーローを待ち続ける少年は卓球をする 『ピンポン』感想

『銀の森へ』に載っていて気になった作品です。原作は既読。でも読んだのが大分前なので記憶があやふやです。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ ペコ(星野)とスマイル(月本)は幼なじみ。二人で一緒に卓球を続けてきた。しかしスマイルが卓球の才能を…

スマートフォンなどの若者のテクノロジーから生まれる恋愛を描く 紅玉いづき『青春離婚』感想

『青春離婚』というタイトルがキャッチ―で気になっていた本です。背景はバーコードでしょうか。 あらすじ 同じ苗字を持つゆえに、「夫婦」とからかわれる二人。アプリ開発をきっかけに、彼らの距離は縮まる。表題作『青春離婚』などを含む、スマートフォンと…

地図に載らない島で失くしたものを知る 河野裕『いなくなれ、群青』感想

表紙がかっこよかったので気になっていた本です。 あらすじ 地図に載っていない島、階段島。そこを出ていくには、「失くしたもの」を取り戻さなければならない。主人公の七草は、小学校からのつきあいの真辺と再会する。彼女はなんとか階段島から出ていこう…

ほのぼのからの怒涛の展開にびっくり 小川晴央『僕が七不思議になったわけ』感想

一巻完結ライトノベルのおすすめ記事にあった本です。本当は感想を読む前に読んでほしい本です(矛盾)。 あらすじ 高校最後の年、「僕」中崎は、謎の幽霊に学校の七不思議にされる。七不思議と交流して力を借りることができるようになった彼は、ストーカー…

落ちこぼれの女子高生は音楽に祝福されている 津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』感想

青春小説のおすすめとして紹介されていた本です。 あらすじ とりたてて得意なことのないアザミの、唯一の楽しみは音楽。受験前、自分が何がしたいのかわからないまま、友人のチユキとぐだぐだした日常を送る。しかしついに、進路を決めなければならなくなり……

学校を舞台に乱れ舞うミュージカル 『ハイスクール・ミュージカル』感想

短い映画が見たいな、ということでセレクトした作品です。短い映画を見ようとすると子ども向けが多くなってしまいますね。 あらすじ バスケット少年、トロイは大みそかのパーティでガブリエラと出会い意気投合する。後日、トロイの学校に転校生としてやって…

高校球児たちの青春と葛藤 須賀しのぶ『雲は湧き光あふれて エースナンバー』感想

このブログの収益で買った本です。ポチポチありがとうございます! Kindleから購入。 あらすじ 弱小野球部に、新しい監督の先生がやってくる。野球未経験ながら真摯に取り組む先生に、野球部のメンバーも「勝ちたい」という目標を抱き始める。高校野球短編集…

ロックミュージシャン先生になる 『スクール・オブ・ロック』感想

シャーロックを全部見終わってしまうのがもったいないな、と思って間に映画を挟んでいます。 あらすじ 友人の家の一部を借りていたロックミュージシャンのデューイは、家賃を支払うため友人になりすまし、学校の先生になった。デューイはそこでロック音楽を…

ホータロー、走りながら推理する 米澤穂信『ふたりの距離の概算』感想

久しぶりの古典部シリーズです。ちんたら読んでいるけれど、間をおいても結構設定を覚えているからありがたいです。 楽天koboで買ったもの。 あらすじ 新年度になり、新入生の勧誘をしなければならなくなった古典部の面々。新入生が一人入ってくるが、マラソ…

兄や友達に追いつきたい 佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ』感想

一巻を読んだのがだいぶ前なので、若干内容を忘れていました。読みながら思い出してきた。 あらすじ 二年生になった「俺」は初めて決勝に残る経験をしました。インターハイ予選では連が負傷し、しばらく公式戦に出られなくなります。そんな中、三年生が引退…

少年少女が願い事をめぐってサバイバルゲーム 穂邑正裕『ガン×スクール=パラダイス!』感想

銃の知識は皆目ないですが、「シグサウアー」が時雨沢恵一のペンネームの元ネタということだけ知っております。 ということを読みながら思い出しました。 あらすじ 文化祭前に全校生徒でサバイバルゲームを行う学校。勝利者は校則をひとつ付け足すことができ…

12歳差の恋愛とそれとすれ違った人たち 新海誠『小説 言の葉の庭』感想

雨の匂いは好きですが、出かけるのが面倒になってしまいます。 今日の本は『言の葉の庭』。ノベライズとして評判がいいので読んでみました。 あらすじ 雨の日の公園で出会う謎の女性。主人公は彼女に惹かれていきます。第三者の視点を交えながら、12歳差の…

ごめん、オチが読めてしまった 『ワールズエンド・ガールフレンド』感想

毎日更新にシフトしようとしたら、うまくいかなかったのでやっぱり好きなときに好きな記事を書きます。 というわけで『ワールズエンド・ガールフレンド』を読みました。 ワールズエンド・ガールフレンド (ガガガ文庫) 作者: 荒川工 出版社/メーカー: 小学館 …

大切なことはすべて暗殺が教えてくれた 松井優征『暗殺教室』全巻読んだ感想

『暗殺教室』をコミックレンタルでぽちぽちと読んでいました。 ようやく完結まで読んだのでその感想です。 暗殺教室 コミック 全21巻完結セット (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/07/04 メディア: コミック この商…

ワセダのおんぼろアパートで過ごした青春 高野秀行 『ワセダ三畳青春記』感想

『ワセダ三畳青春記』を読みました。 Kindleセールで買ったのを長らく積んでいたけれどやっと読破しました。 ワセダ三畳青春記 (集英社文庫) 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 90回 この商品を含…

冒険者、就活をする 田中ロミオ『犬と魔法のファンタジー』感想

『犬と魔法のファンタジー』を読みました。 このイラストかわいいですね。 犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫) 作者: 田中ロミオ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/07/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る あらすじ 冒険時代は遠い昔。…

高校野球をめぐる短編集 『雲は湧き、光あふれて』感想

須賀しのぶの『雲は湧き、光あふれて』を読みました。 須賀しのぶは流血女神伝のころから好きです。 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫) 作者: 須賀しのぶ,河原和音 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/07/17 メディア: 文庫 この商品を含むブロ…

優しい誰かを中心にした連作短編 水森サトリ『星のひと』感想

『星のひと』を読みました。 前に読んだ『でかい月だな』が面白かったので読んでみました。 星のひと 作者: 水森サトリ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2008/04 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (17件) を見る あらすじ …

演奏シーンがかっこいい 中沢けい『楽隊のうさぎ』感想

『楽隊のうさぎ』を読みました。 最近吹奏楽に興味があるので選んだ一冊です。 楽隊のうさぎ (新潮文庫) 作者: 中沢けい 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/12/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (57件) を見る あらすじ…

世界の見え方で世界が変わる うえお久光『紫色のクオリア』感想

『紫色のクオリア』を読みました。読書メーターやTwitterで評判が良かったので読んでみた作品です。 紫色のクオリア (電撃文庫) 作者: うえお久光,綱島志朗 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2009/07/10 メディア: 文庫 購入: 101人 クリ…

個人戦は団体戦だ 『ちはやふる 下の句』感想

TOHOシネマズのポイントがたまったので『ちはやふる 下の句』を見てきました。相変わらず原作知識はほぼゼロです。 「ちはやふる -下の句-」予告 あらすじ 全国大会に駒を進めた千早たち。しかし千早の幼馴染、新は「かるたをやめる」と言い出しました。強く…

読書友達がいる生活『バーナード嬢曰く。2』感想

『バーナード嬢曰く。』の2巻を読みました。これは楽天koboのクーポンで入手した本です。 バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2015/07/27 メディア: コミック この商品を含むブログ (14…

かるたモンスターに翻弄される少年の物語『ちはやふる 上の句』感想

Twitterでフォローしてる方が絶賛してらしたので、『ちはやふる 上の句』を見てきました。 原作に関してはかるたと三角関係の話だということを人づてに聞いたくらいの知識です。 あらすじ 高校にかるた部を作ろうと部員を集める千早。幼なじみの太一は千早へ…