ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

家族

「発達障害の親」が何を考えているか―高橋瞳子『大人になってわかった! うちの息子は発達障害』感想

今日の更新は、高橋瞳子『大人になってわかった! うちの息子は発達障害』です。 発達障害について調べるシリーズです。 あらすじ 真面目で優しい、いい子なのに、周囲になじめなかったり、不器用だったり……著者は我が子のモグの育て方に悩んでいた。そんな…

殺人事件の遺族の実録が心に痛い―今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』感想【AmazonPrimeリーディング】

今日の更新は、今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』です。 これも今はPrimeリーディングから外れてるみたいですね。DLしてから時間を置いて読むことが多いから……。 あらすじ 継父ととも平穏な暮らしをしていた著者。しかしパチンコ店…

着実に描写を積み重ねていく時間SF―一穂ミチ『きょうの日はさようなら』感想

今日の更新は、一穂ミチ『きょうの日はさようなら』です。 ライト文芸レーベルの作品をいろいろ読むシリーズ。 あらすじ 双子のきょうだいの明日子と日々人は、いとこの今日子と暮らすことになった。彼女は、コールドスリープによって30年前からやってきた女…

優秀な毒親のケーススタディのネタ―小林薫『娘が不登校になりました 「うちの子は関係ない」と思ってた』感想

今日の更新は、小林薫『娘が不登校になりました』です。 今回の記事は覚悟して読んでほしい……ボロクソに言ってるので。 あらすじ 中学生の娘が、ある日不登校になった。フリースクールに通った後、私立の学校に転校したりするが、娘はやはりそこでも不登校に…

生きるためには死後の物語が必要―『ポプラの秋』感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、映画『ポプラの秋』です。 原作が好きだったので見てみました。 あらすじ 父が死に、あてもなく出かけたときに見つけたポプラの木。そのふもとのアパートに住むことになった千秋と母は、少し変わった大家のおばあさんと交流するようになる。彼…

育児の苦労をコミカルな笑いに昇華―横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』感想

今日の更新は横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』の感想です。 Twitterで見かけた絵柄だなあと思って手に取ってみました。タイトル長っ。 あらすじ 漫画家の息子ゆうたは、母親が大好きなあまり父親を敵視し、意地悪な態…

庶民が語るインターナショナルスクールの姿―東條さち子『庶民の娘ですがセレブ学校に通っています』感想

今日の更新は東條さち子『庶民の娘ですがセレブ学校に通っています』です。 インターナショナルスクールについて気になって手に取った本です。 あらすじ 庶民だが、娘をインターナショナルスクールに通わせることにした著者。そこは、セレブ達の学校だった。…

「知的ボーダー」を育てる苦労と希望―沖田×華・君影草『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』感想【AmazonPrimeリーディング】

今日の更新は君影草『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』です。 AmazonPrimeリーディングで読んだ作品。 あらすじ 幼いころからおかしな行動があった息子。彼は検査によって発達障害だと判明する。そして、知能が平均より低い知的ボーダーだと…

物語に見るそれぞれの家族のかたち 家族小説おすすめ10選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は、家族小説のおすすめまとめです。家族というしばりなだけでジャンルがばらばらになってしまいましたが、どれも好きなので読んでもらえると嬉しいです。 『有頂天家族』森見登美彦 幻冬舎文庫 『キッ…

だめだけど自分に酔ってはいない―富士屋カツヒト『打ち切り漫画家(28歳)パパになる』感想

今日の更新は富士カツヒト『打ち切り漫画家(28歳)パパになる』です。 一冊完結の漫画をまとめ買いしました。その中の一冊です。 あらすじ 漫画を連載中の著者は、妻に「子どもがほしい」と持ちかけられる。連載はあえなく打ち切り、そして妻は妊娠する。妻…

プレゼン資料シリーズ第0回  『血と霧』多崎礼 ハヤカワ文庫

Twitterで好きな本を宣伝するために、プレゼン資料を作ってみました。 どのくらい効果があるかはわからないけれど、需要があればぼちぼち続けようかなと思います。

「どうやっても生きていける」という結論の優しさ 『逃げるは恥だが役に立つ』(ドラマ版)感想【少しネタバレ】

」 年末年始の再放送で見てました。でも録画しのがしたので何話かオンデマンドで買いました。 あらすじ 就職に失敗し派遣社員として働いていた女性、みくり。派遣切りに遭い無職になったところを、会社員の津崎平匡の家事代行として働くことになる。しかし両…

しっかりものの叔父さんがだめになる回 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖其の参 あの星が見えなくなるまで』感想

遠鳴堂シリーズはこれがラスト。早かったなあ。 あらすじ 遠鳴堂に倫太郎のかつての相棒、志野が訪ねてくる。彼女は倫太郎に本の修繕を依頼した。明は鳴弦の力を使い、本の過去を覗き見る。そこには、本にまつわる悲しい思い出があった。

双子の兄弟と母親をめぐる確執が心に痛い 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖其の弐 誰も君にはなれない』感想

あらすじ 遠鳴堂に、鳴弦師の見習い甲斐がやってくる。彼は幽霊に取りつかれていた。それは双子の片割れの霊で、弟に「自分は自殺であること」を伝えたいという。明は甲斐を手伝うことになる。

古書修繕店の裏家業は幽霊に関するお悩み相談 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖 其の壱』感想

『あやかし双子~』の続刊を入手するのにちょっと時間がかかりそうだったので、こっちを先に読んでみました。 あらすじ 古書の修繕をしている遠鳴堂(とおめいどう)。しかしその店は裏の仕事もあった。遠鳴堂で暮らしている叔父に預けられた少年、明(あき…

ほかのメディアでは明かされない、しかし基本的な保育サービスの知識 大嶽広展『保育サービス業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』感想

書籍概要 働く女性の増加により、需要が増えている保育サービス。今後、どのようなサービスが必要とされるかや、保育業界が抱える問題点などを伝えていく、就活生向けの業種研究本。

妻を失った悲しみと生きる漫画家 上野顕太郎『さよならもいわずに』感想

水滴の跡はニス塗り?ですかね。 本当に涙みたいに見えます。 あらすじ 突然死んでしまった妻。漫画家の著者は、彼女の葬式を出し、喪中はがきを出し、誰かが死んだ後の「その後」をこなしていく。娘と二人、妻のいない生活を過ごす哀しみとは……。

児童シェルターで働くグレイスの成長を通して前向きになれる 『ショート・ターム』感想

映画を見ながらとうらぶのイベントを走るので、これから映画感想の更新が増えそうです。 あらすじ 家庭や自分自身に何らかの問題を抱える子どもたちを保護するシェルター「ショート・ターム」。そこで働くグレイスは、ボーイフレンドのメイソンの子どもを妊…

ひとりの女性に人生を壊された人々はどこへ行くのか 小野一光『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』感想

書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。

有名アニメ監督と結婚した漫画家はさらにオタクになる 安野モヨコ『監督不行届』感想

エッセイコミックの中ではかなり有名なやつですよね。著者と題材の力も相まって。 あらすじ 映画・アニメ監督庵野秀明と結婚した著者。彼はオタクの中のオタクだった……。一緒に暮らすうちに、オタク色に染められていく妻。車の中でアニソンを歌い、漫画の登…

将棋に似たボードゲームで国の頂点を目指せ 王城夕紀『天盆』感想

あらすじが気になって手に取った本。ボードゲームで国を支えるとはどういうことなのか……。 あらすじ 「天盆」というボードゲームで立身出世をする国。捨て子の凡天は、幼いころに天盆の才能を見せ、貪欲に知識を吸収していく。凡天の家族は、それを見守り応…

妻を亡くした父が67歳でふたたびの恋 becco『父が、67歳で恋をした まさかのシルバー婚活ものがたり』感想

あらすじ 母を早くに亡くし、父と二人暮らしになった著者。長い失意の中から少し回復した父は、「婚活をする」と言い出す。恋に浮かれる父と、それをはらはらして見守る筆者は、少しずつお互いの知らない一面を知っていく。

濃いキャラクターが毎日お祭り騒ぎ 森見登美彦『有頂天家族』感想

この、めちゃくちゃダサい二重カバーはなんとかならんかったのか。アニメ絵でもいいから、もっと持ってて楽しいデザインにしてほしいです。 あらすじ 父親が人間たちに狸鍋にされてしまった狸の四兄弟。しかしその息子たちは阿呆ばかりだった。主人公である…

日常の中の小さな悲しみを抱えて生きていく よしながふみ『愛すべき娘たち』感想

そういえば、よしながふみの現代ものって初めて読んだ気がします。BLは読んだことないんだな~。 あらすじ 大病から生還した母は、これをきっかけに結婚すると言い出した。その相手とは、娘よりも年下の俳優で……。一組の親子を中心に、それぞれの人間関係が…

将棋棋士の夫は頭はいいけどどこか変 伊奈めぐみ『将棋の渡辺くん1』感想

読みたいと思っていたけれどチャンスを逃していた漫画です。 ちょうど藤井四段のニュースをやっていて、その流れで入手してみました。 あらすじ 渡辺明は将棋棋士。ぬいぐるみが好きで、漫画が好き。頭はいいけれど将棋以外の情報がなかなか頭に入らない。そ…

目がボタンの母親、という破壊力 ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』感想

『アナンシの血脈』が面白かったのでこっちも読んでみました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ コララインの両親はいつも仕事で忙しく、かまってくれない。ある日、コララインはもう一つの自分の家を見つける。そこにはボタンの目をした両親がいた。彼…

結論が月並みでも対話していくことは重要である 海野つなみ 『逃げるは恥だが役に立つ』全巻読んだ感想

あらすじ 大学院を出ても正社員として就職できなかったみくり。派遣切りに遭って求職中のみくりに、家事代行の仕事が舞い込んでくる。雇い主平匡(ひらまさ)と良好な関係を築いたみくりは、「就職としての結婚」を提案する。

村落の性風俗をお年寄りから聞き取り調査 向谷喜久江『よばいのあったころ 証言・周防の性風俗』感想

【中古】よばいのあったころ 証言・周防の性風俗 向谷喜久江 マツノ書店B6版ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 民俗 > 風俗・習慣ショップ: 光国家書店価格: 1,800円 Twitterで知り合いが読んでいて内容が気になったので借りました。…

人脈を作るのも婚活のうち 石神賢介『すべての婚活やってみました』感想

人生で一度くらい婚活したいな、と思って読んでいました。なかなか闇が深い本でしたが。 書籍概要 50代だけど結婚したい。さまざまな婚活イベントや婚活ツールに登録した著者が、その体験を書き、これから婚活する人々にアドバイスする。彼が婚活で出会っ…

不倫ものがやたらと多いけれど不思議と飽きない 向田邦子『思い出トランプ』感想

リーディングスタイルの企画、バースデー文庫の11月28日の本です。 私の誕生日。 【BOOK】当店オリジナルフェアの中でも展開当初から好評いただいているバースデー文庫。同じ誕生日の作家を本を読むきっかけにしてほしいという思いから生まれたこの企画。ご…