ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

恋愛

現実を侵食する全体主義 ジョージ・オーウェル『一九八四年』感想

訳者あとがきによると、この本は「読んだふりをしてしまう本」として有名だそうな。聖書みたいなものでしょうか……。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: ペ…

これが僕たちのピングドラム 幾原邦彦・高橋慶 『輪るピングドラム 下』感想

運命の人、という言葉はなかなか現実には出会わないけれど、フィクションで見るとやっぱりいいなあ、と思ってしまいますね。 『輪るピングドラム 下』を読みました。 輪るピングドラム 下 作者: 幾原邦彦,高橋慶,星野リリィ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日:…

誰も悪くないのに泥沼化する関係 『凪のあすから』1~13話までの感想

『凪のあすから』を見ていました。 2クールで1クール目が第一部、2クール目が第二部となっているので、1クール目の感想をまず書いておこうと思います。 「凪のあすから」PV あらすじ 廃校になった中学校から転校してきた四人の少年少女。彼らは「エナ」…

ボーイ・ミーツ・植物魔獣 小木君人『森の魔獣に花束を』感想

なんかすごい高い商品がAmazonアソシエイトで買われていく夢を見ました。夢か……。 それはそれとして『森の魔獣に花束を』を読みました。 森の魔獣に花束を (ガガガ文庫) 作者: 小木君人,そと 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/04/18 メディア: 文庫 購…

ごめん、オチが読めてしまった 『ワールズエンド・ガールフレンド』感想

毎日更新にシフトしようとしたら、うまくいかなかったのでやっぱり好きなときに好きな記事を書きます。 というわけで『ワールズエンド・ガールフレンド』を読みました。 ワールズエンド・ガールフレンド (ガガガ文庫) 作者: 荒川工 出版社/メーカー: 小学館 …

クローン技術によって追い込まれていく恋人 唐辺葉介『ドッペルゲンガーの恋人』感想

『ドッペルゲンガーの恋人』を読みました。 はてなブログの記事で見かけて読みたい!となったんですが、ブクマをし忘れてどの記事だったかわからなくなりました。残念。 見つかりました。 nyalra.hatenablog.com ドッペルゲンガーの恋人 (星海社FICTIONS) 作…

運命の輪でつながれた少年少女 幾原邦彦・高橋慶『輪るピングドラム 中』感想

『輪るピングドラム 中』を読みました。 ネットではわかりにくいけれど相変わらず装丁が豪華ですね。かっこいい。 輪るピングドラム 中 作者: 幾原邦彦,高橋慶,星野リリィ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2011/10/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購…

【ダイマ】『王女コクランと願いの悪魔』がKindleでセールだよ

『王女コクランと願いの悪魔』がKindleでセールなことに気が付きました。 この作品がとても好きなので、モロにマーケティングするために記事を書くよ! 王女コクランと願いの悪魔 (富士見L文庫) 作者: 入江君人,カズアキ 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書…

ピアノ曲をめぐる短編集 森絵都『アーモンド入りチョコレートのワルツ』感想

一時期ピアノに関する小説を探してたんですけど、この作品を早く読めばよかったです。 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』を読みました。 アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫) 作者: 森絵都 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2005/06/25 …

退屈嫌いの少女、正妃になる 酒見賢一『後宮小説』感想

ハーレムが好きです。モテモテな意味じゃなくて、歴史的なものとしての後宮。 今日は『後宮小説』を読みました。 爽やかな下ネタだった……。 後宮小説 (新潮文庫) 作者: 酒見賢一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1993/04/25 メディア: 文庫 購入: 8人 クリ…

原作の雰囲気を踏襲したノベライズ 幾原邦彦・高橋慶『輪るピングドラム 上』感想

『輪るピングドラム 上』を読みました。 原作のアニメを見たのはずいぶん前なんですが、ファンの間で評価が高いノベライズと聞いて手に取ってみました。 輪るピングドラム 上 作者: 幾原邦彦,高橋慶 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2011/07/04 メディア: …

北の国で孤独な少女は運命の人と出会う 佐々木丸美『雪の断章』感想

『雪の断章』を読みました。 いつかの『活字倶楽部』に載っていたんですがいつの号かは忘れました。ちょっとネタバレがあるので畳みます。 雪の断章 (創元推理文庫) 作者: 佐々木丸美 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2008/12 メディア: 文庫 購入: 3人…

きょうだいたちの毒親からの自立 山中恒『ぼくがぼくであること』感想

『ぼくがぼくであること』を読みました。 Amazonのおすすめ欄に出てきたので読んでみた一冊です。 ぼくがぼくであること (つばさ文庫) 作者: 山中恒,庭 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/04/15 メディア: 単行本 購入: 2…

レアアースを生み出す少女恋をする 青柳碧人『希土類少女』感想

『希土類少女』を読みました。 「レアアースを生み出す少女」という設定に興味をもって手に取った一冊。 希土類少女 (講談社文庫) 作者: 青柳碧人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る あらすじ 体からジ…

小説のようなアニメーション 『秒速5センチメートル』感想

『秒速5センチメートル』を見ました。 『君の名は』が気になっていて、ためしにこっちを見てみようかなということで見ました。 「秒速5センチメートル」予告編 HD版 (5 Centimeters per Second) あらすじ 小学生のころ、仲良しだった女の子、明里。遠野は…

エリザベスVS無敵艦隊 『エリザベス ゴールデンエイジ』感想

『エリザベス ゴールデンエイジ』を見ました。 映画 『エリザベス:ゴルデン・エイジ』 予告編 あらすじ 処女王、エリザベスのもとで統治されているイギリス。子どものいないエリザベスに変わり、メアリ・スチュワートを女王にしようという動きが出てきます…

女性のアスペルガー特有の問題を扱う 宮尾益知『女性のアスペルガー症候群』感想

『女性のアスペルガー症候群』を読みました。 そんなに厚くないのでさらっと読めました。 女性のアスペルガー症候群 (健康ライブラリーイラスト版) 作者: 宮尾益知 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…

孤独な二人の絶望的な逃避行 『悪人』感想

今週のお題「映画の夏」 『悪人』を見ました。 せっかくなのでお題にも参加します。 映画 『悪人』 予告プロモーション あらすじ 九州の田舎町で祖父母の世話をしながら生活する青年、祐一。彼は出会い系サイトで出会った女性と恋に落ちます。しかし、祐一は…

平凡な主婦の堕落日記 角田光代『紙の月』感想

『紙の月』を読みました。 映画を先に見たので、映画との比較が多い感想になります。 紙の月 (ハルキ文庫) 作者: 角田光代 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2014/09/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (37件) を見る あらすじ 銀行で契約社員…

神父、カルト信者の少年に閉じ込められる 『Dear MY GOD』感想

『Dear MY GOD』を読みました。 普段ほとんどBLは読まないんですが、これはTwitterで話題になっていたのと、あらすじが気になってしかたなかったのでチャレンジしてみることに。 Dear,MY GOD (onBLUE comics) 作者: 朝田ねむい 出版社/メーカー: 祥伝社 発…

棄てられた女の一生 遠藤周作『わたしが・棄てた・女』感想

『わたしが・棄てた・女』を読みました。 遠藤周作は最近の文学者では好きな人です。 わたしが棄てた女 (講談社文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1972/12/15 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (66件) を…

処女王エリザベスの恋と陰謀 『エリザベス』感想

『エリザベス』を見ました。 ずっとdtvになかったけど再配信されたようです。やったね。 エリザベス [DVD] 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル 発売日: 2012/06/20 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (9件) を見る あらす…

最強夫婦の壮大な夫婦喧嘩 『Mr.&Mrs.スミス』感想

『Mr.&Mrs.スミス』を見ました。 ずいぶん前におすすめされてたけど見てなかったものです。 映画「Mr.&Mrs.スミス」日本版劇場予告 あらすじ 倦怠期を迎えつつも、ごく普通の夫婦として過ごしていたスミス夫妻。しかし二人は別々の組織で活動する殺し屋でし…

辞書を作るって大変なんです 『舟を編む』感想

『舟を編む』を見ました。 原作は未読です。 映画『舟を編む』予告編 あらすじ ある日、辞書編集部にスカウトされた、出版社に勤める馬締(まじめ)。彼は持ち前の言語学の能力を生かせる辞書の編集に夢中になっていきます。しかし時代が変わっていくにつれ…

呪いにとらわれた人々の話 上橋菜穂子『狐笛のかなた』感想

『狐笛のかなた』を読みました。 久しぶりの上橋菜穂子です。獣の奏者以来かな? 狐笛のかなた (新潮文庫) 作者: 上橋菜穂子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/11/28 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 26回 この商品を含むブログ (99件) を見る あら…

舞妓大好きな男のギャグ映画 『舞妓Haaaan!!!』感想

『舞妓Haaaan!!!』を見ました。 最近邦画づいているのでその流れです。 予告編はYouTubeで見つかりませんでした。 舞妓Haaaan!!! [DVD] 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D) 発売日: 2007/12/12 メディア: DVD 購入: 9人 クリック: 86回 この商品を含むブロ…

小さなおうちでの禁じられた恋 『小さいおうち』感想

dtvで『小さいおうち』を見ました。 原作は既読なので、だいたいのあらすじを知っている状態です。 『小さいおうち』予告編 あらすじ 元女中のタキが、自叙伝を書くためにノートに自身の人生を書いていきます。タキは平井家で働くことになり、そこで美しい夫…

少女と殺し屋の危ない愛 『レオン』感想

『レオン』を見ました。こちらもdtvで見たもの。 予告編はYoutubeになかったです。 レオン 完全版 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/04/19 メディア: Blu-ray クリック: 1回 この商品を含むブログ (12件) を見る あらすじ 冷徹な殺し屋、レ…

個人戦は団体戦だ 『ちはやふる 下の句』感想

TOHOシネマズのポイントがたまったので『ちはやふる 下の句』を見てきました。相変わらず原作知識はほぼゼロです。 「ちはやふる -下の句-」予告 あらすじ 全国大会に駒を進めた千早たち。しかし千早の幼馴染、新は「かるたをやめる」と言い出しました。強く…

かるたモンスターに翻弄される少年の物語『ちはやふる 上の句』感想

Twitterでフォローしてる方が絶賛してらしたので、『ちはやふる 上の句』を見てきました。 原作に関してはかるたと三角関係の話だということを人づてに聞いたくらいの知識です。 あらすじ 高校にかるた部を作ろうと部員を集める千早。幼なじみの太一は千早へ…

短編小説から生まれ出る恋 森橋ビンゴ『東雲侑子は短編小説をあいしている』感想

キャッチーなイラストが気になって手に取った本です。確かpixivにイラストレーターさんが絵をアップしてらしたんですよね。 東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫) 作者: 森橋ビンゴ,Nardack 出版社/メーカー: エンターブレイン 発売日: 2011/09/…