ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

日本

「舞台『刀剣乱舞』 義伝 暁の独眼竜」から考える伊達刀の描かれ方【感想・ネタバレ有】

「舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」(以下『義伝』)をライブビューイングで見てきました。 舞台どころかライビュも落ちるし、結局一時間かけて遠くの映画館に見に行きました。あ~転売屋と転売屋から買った人は職場でうんこ漏らしてくれないかな。*1 話し…

人見知りの著者のブラジル町での友達チャレンジ 中川学『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友達づくり奮闘記』感想

日本にブラジルの人がたくさんいる町があるのは知っていましたが、それがどんなものなのかは知らなかったので手に取った本です。 あらすじ 「外国の人と友達になりたい」と思っていた著者は、群馬県にブラジル人が多く住む地域、大泉町があることを知る。そ…

民主主義のありがたみがよくわかる 重村智計『金正日の正体』感想

長い間積んでてどうして入手したのかも忘れてた本です。 書籍概要 北朝鮮の国家主席金正日。彼はどのような人間で、何を考えているのか。そして、最近「金正日」らしくない命令が増えているのはなぜなのか。金正日という存在を通して、当時の北朝鮮を語る本。

何気ない日常の中に描かれる「被爆者である」悲しみ こうの史代『夕凪の街 桜の国』感想

『この世界の片隅に』が面白かったので原作者の本も読んでみたいなと手に取りました。 手に取って初めて意外と薄い本だと知りました。 あらすじ 原爆投下から10年経った広島。皆実は貧しいながらも穏やかな日常を生きていた。しかし原爆の記憶が、彼女の生…

村落の性風俗をお年寄りから聞き取り調査 向谷喜久江『よばいのあったころ 証言・周防の性風俗』感想

【中古】よばいのあったころ 証言・周防の性風俗 向谷喜久江 マツノ書店B6版ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 民俗 > 風俗・習慣ショップ: 光国家書店価格: 1,800円 Twitterで知り合いが読んでいて内容が気になったので借りました。…

ダメ人間だけど一部の人間にとっては強烈な魅力のある男 又吉直樹『火花』感想

ブームは過ぎ去った気がしますが、入手したので読んでみました。表紙は何の絵なんでしょうか。テーブルクロス? ただのうねうね? あらすじ 若手漫才師である「僕」は同じ漫才師の神谷に惚れこみ、師弟関係になる。神谷は笑いに対する純粋さは人一倍あったが…

昭和初期の少女たちのめくるめく手紙世界 北島郁・山田俊幸編『カワイイ! 少女お手紙道具のデザイン』感想

いい意味で思ったのとは違う本でした。刺激的だった。 書籍概要 メールやネットがない時代、昭和初期の女学生の手紙は活発にやりとりされていた。孫が保存していた手紙道具や本文を、本の形にして紹介。その知られざる文化とは……。

北欧女子オーサ、日本で文化ギャップに出会う オーサ・イェークストロム『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』

本屋で見かけて気になっていたコミックエッセイです。 あらすじ 勉強のため、スウェーデンから日本にやってきた著者。しかし日本は彼女の想像を超えていた。スウェーデンのオタク女子が日本の不思議との出会いを描いた、四コマブログの書籍化。

老いの悲しみを優しく描く 井上靖『補陀落渡海記 井上靖短編名作集』感想

あらすじ 生きたまま船に閉じ込められ、観音浄土を目指す表題作など、井上靖の名作短編を集めた一冊。

文章初心者のための「正しい」日本語 前田安正『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』感想

ちょっと間が空きましたが、また文章術の本を読みました。 これで6冊目……であってましたっけ。 書籍概要 朝日新聞の校閲センター長である著者が、普段なんとなく使っている文章を「正しく」書くために解説する。主語と述語の対応、助詞「が」と「は」の使い…

あなたの知らない本当の日本語 前田安正『朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない 間違えやすい日本語』感想

文章の本を読んでいくシリーズ。たぶん6冊目。 書籍概要 私たちがいつも使っている日本語は本当に正しいのでしょうか。慣用句や熟語の語源とともに、間違いやすい日本語を紹介していきます。エッセイの文章を推敲するコーナーもあり。

作家たちの文章論から文章の書き方を考える 辰濃和男『文章のみがき方』感想

文章についての本を探して読んでみるシリーズ第三弾。 書籍概要 よしもとばなな、太宰治、三島由紀夫。作家たちの文章論を紹介しながら、文章を書くための心がけを考えていきます。どんな文豪だって文章には悩んでいることがわかる一冊。

トルコ人と結婚した漫画家、日常を描く 高橋由佳利『トルコで私も考えた 21世紀編』感想

あとがきを見たら最終巻だったようです。コミックエッセイってどこから読んでも大丈夫だからいいんですけれど。 ノリで読む本を選ぶのでこういうことはよくあります。 書籍概要 トルコに暮らしていた漫画家が、日常のことを記録していきます。食べ物のこと、…

いびつな主従関係の果てに見た境地 谷崎潤一郎『春琴抄』感想

あらすじは知っていましたが、改めて原文を読んでみるとイメージと違いました。 やっぱり実際に読んでみないとわからないですね。 あらすじ 幼くして盲目になり、高慢に育った春琴。彼女は音曲の道に進み、丁稚の佐助を弟子にします。佐助といびつな主従関係…

王道すぎて普通だけどなんとなく嫌いになれない 『バトルシップ』感想

バトルシップ - 予告編 私事で申し訳ないですが、来月からちょっと勤務時間が変わるので、更新頻度が落ちるかもしれません。 なるべく触れた作品はすぐに感想を書きたいんですけどね。 今日の感想は『バトルシップ』。一部でカルト的人気を誇る映画なので、…

意識することで日本語は輝きだす 大野晋『日本語練習帳』感想

文章がうまくなりたいのでいろいろ調べるシリーズ。今回は文章についての記事で紹介されていた一冊。 書籍概要 「は」と「が」はどう違うのか。正しい要約の書き方とは? 日本語学者の著者が、文法や単語の使い方を通して「読み書き」を教えます。文章を分解…

ロシアをさまよう漂流民たちに感情移入 井上靖『おろしや国酔夢譚』感想

読みたいと思っていたんですが、後回しになっていてやっと読めました! ロシアの殺し屋恐ろしや。 あらすじ 船旅のうちに遭難し、ロシア領の離島にたどり着いた伊勢出身の船乗りたち。彼らはロシアの街を転々としながら、帰国の方法を探ります。過酷な異国の…

類義語どう使い分ける? 中村明『日本語のニュアンス練習帳』感想

ふと「私は文章が下手だな!」と思ったので、本を読んで文章の書き方について調べてみることにしました。まずは一冊目。 書籍概要 「女性」と「女」「故国」と「祖国」。普段何気なく使っている日本語ははたしてどう違うのでしょうか。日本語の微妙なニュア…

刀剣男士たちがときどき死闘を繰り広げる 『刀剣乱舞 花丸』感想

dアニメに入会したきっかけである刀剣乱舞花丸が終わってしまいました。 寂しいような、無事に終わってうれしいような……。 アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 本PV touken-hanamaru.jp あらすじ 時は西暦2205年、歴史改変をもくろむ時間遡行軍と、刀剣より生まれし刀…

エッセイ漫画家が一人旅チャレンジ 『ひとりたび1年生』感想

2年生が面白かったので1年生のほうも読んでみました。黄色くて目立つ表紙だ……。 書籍概要 今までひとりたびに挑戦したことのなかった著者が、一人であちこちに出かけるコミックエッセイ。鎌倉、沖縄、伊勢などの有名観光地が登場します。

幸せに生きることこそ戦いだ 『この世界の片隅に』感想

『この世界の片隅に』を見てきました。戦争映画だからか、来てる人の年齢層が高かったです。これからアニメ好きの人に限らず、戦争を知りたいと思っているいろんな世代の人に流行りそうですね。 語っていたらネタバレも含んでしまったのでご注意ください。 …

ちょっと変わった一人旅あります たかぎなおこ『ひとりたび二年生』感想

母に借りて『ひとりたび2年生』を読みました。 1年生を飛ばして読むという体たらくですが、一巻を読まなくてもまったく問題はありません。 ひとりたび2年生 (メディアファクトリーのコミックエッセイ) 作者: たかぎなおこ 出版社/メーカー: KADOKAWA/メデ…

江戸末期の嫁姑バトル 宮尾登美子『天璋院篤姫 下』感想

『天璋院篤姫 下』を読みました。 歴史ものは読むのに時間がかかる……。でも心に残る本でした。 新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫) 作者: 宮尾登美子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/03/15 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 28回 この商品を含む…

審神者が書く『図説 百鬼夜行絵巻をよむ』感想

『図説 百鬼夜行絵巻をよむ』を読んでました。 そもそもはWikipediaの付喪神の項目に参考文献として載っていて、そこから図書館で取り寄せたものです。 これがなかなか興味深い内容で、審神者(刀剣乱舞のプレイヤー)から見た感想を書きます。 図説 百鬼夜…

将軍の正室となって国を動かせ 宮尾登美子『天璋院篤姫 上』感想

世界史は好きなんですが日本史には苦手意識があります。 そんな私が『天璋院篤姫』を読みました。あまり日本史はよくわかってないのでそういう人の感想としてお読みください。 新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫) 作者: 宮尾登美子 出版社/メーカー: 講談社…

殺人犯たちはどのようにしてそこに至ったか 長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』感想

『殺人者はいかに誕生したか』を読みました。 ずっと積んでてやっと読みましたが、読んでよかったです。 殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 作者: 長谷川博一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/03/28 メディ…

日本の妖怪絵画が一堂に見れる! 『大妖怪展―土偶から妖怪ウォッチまで』行ってきたレポ

あべのハルカス美術館でやっている『大妖怪展』を見てきました。 いや~面白かったです。 yo-kai2016.com

彼はなぜ金閣寺を燃やしたのか 三島由紀夫『金閣寺』感想

『金閣寺』を読みました。 思えば三島由紀夫は読んだことがなかったなあと思って有名な作品をチョイス。新潮文庫の100冊 2016に入っていたのもあります。 金閣寺 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入:…

日常は呪術であふれている 神崎宣武『ちちんぷいぷい 「まじない」の民俗』感想

『ちちんぷいぷい 「まじない」の民俗』を読みました。 久しぶりに民俗学系の文章が読みたくなったのでセレクト。 ちちんぷいぷい―「まじない」の民俗 作者: 神崎宣武 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 1999/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る…