ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

明治

【「東洋一」を目指した図書館の歴史と、「何のために本を集めるか」問題の変遷】長尾宗典『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』

あらすじ・概要 「東洋一」を目指して作られた日本の帝国図書館。しかし、その歴史は平坦なものではなかった。図書を買う金銭が不足していた時期、マナーの悪い利用者、そして太平洋戦争中の略奪と検閲。悪い面もある歴史とともに、帝国図書館と日本の図書館…

「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」を見てきたレポ

久しぶりに美術館に行ってきました。 「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」(以下「超絶技巧展」)の感想です。 www.aham.jp 概要 明治時代は工芸の超絶技巧が花開いた時代だった。七宝、漆、自在など、明治工芸と現代アートとを比較し、「超絶技巧…

若さゆえの傲慢さがうらやましくなる―与謝野晶子『みだれ髪』(新潮文庫)感想

今日の更新は与謝野晶子『みだれ髪』です。 少し短歌をかじってみようかな、ということで選ばれた本です。 書籍概要 歌人与謝野晶子。彼女が若さや自身の美しさ、青春や恋について詠み、運命の人の与謝野鉄幹によって発刊した。そこに現代語訳や解説を加え、…