ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

架空歴史

神と人の間に立つ人が世界を愛してくれる 『ワンダーウーマン』感想

友人がドはまりしていたので見ました。 あらすじ 楽園のような島に暮らす女性しかいない一族、アマゾンの姫君ダイアナ。彼女はスパイのスティーブ・トレバーと出会い、第一次世界大戦をけしかけている軍神マルスを倒すための旅に出る。しかしダイアナにとっ…

リンカーンは復讐のために杭を手に取った セス・グレアム=スミス『ヴァンパイアハンター・リンカーン』感想

最近読んでる吸血鬼ものの中で一番イロモノっぽい題材だ……。 あらすじ 吸血鬼に母親を殺され、復讐を誓ったエイブラハム・リンカーンは、ヴァンパイアハンターとして吸血鬼を屠っていく。しかしエイブは、奴隷制があるかぎり吸血鬼を滅ぼすことはできないと…

刀剣男士に子育てさせる残酷さ 『ミュージカル「刀剣乱舞」~三百年の子守歌~』感想

見たいみたいと思いつつタイミングを逃していました。 「三百年」と書いて「みほとせ」と読みます。 www.dmm.com あらすじ 歴史修正主義者の攻撃により、幼い竹千代(のちの徳川家康)を残して壊滅した松平家。刀剣男士たちは歴史上の人物になり替わり、協力…

「舞台『刀剣乱舞』 義伝 暁の独眼竜」から考える伊達刀の描かれ方【感想・ネタバレ有】

「舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」(以下『義伝』)をライブビューイングで見てきました。 舞台どころかライビュも落ちるし、結局一時間かけて遠くの映画館に見に行きました。あ~転売屋と転売屋から買った人は職場でうんこ漏らしてくれないかな。*1 話し…

船に乗り込んだ謎の紳士は吸血鬼だった ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム 上』感想

吸血鬼小説を読んでいくシリーズ。作者は『氷と炎の歌』の人なんですね。 あらすじ 事故で船を失った船長アブナーは、謎の富豪に出資を持ちかけられる。彼は船を作り、共同経営者になりたいと言う。「フィーヴァ―ドリーム」と名付けられた船は旅立った。しか…

刀剣男士たちがときどき死闘を繰り広げる 『刀剣乱舞 花丸』感想

dアニメに入会したきっかけである刀剣乱舞花丸が終わってしまいました。 寂しいような、無事に終わってうれしいような……。 アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 本PV touken-hanamaru.jp あらすじ 時は西暦2205年、歴史改変をもくろむ時間遡行軍と、刀剣より生まれし刀…

スキャマンダー先生のどうぶつ奇想天外 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』感想

ファンタビ見てきました。 豪華魔法が飛び出す!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告編 wwws.warnerbros.co.jp あらすじ イギリスからニューヨークにやってきた魔法生物の研究家、ニュート・スキャマンダー。彼はトランクの取り違えから魔法…

ソ連のダーチャに現れた謎の主従 沙村広明『春風のスネグラチカ』感想

この間のKindleポイント還元セールで買ってみました。 Twitterの方が主従関係萌え作品として強くおすすめされていたので興味を持ったもの。 あらすじ ある別荘(ダーチャ)に現れた車いすの少女と召使いの青年。彼らは別荘に隠されている何かを探します。彼…

少年少女の出会いの行方は 桜庭一樹『GOSICK8 下 神々の黄昏』感想

やっと完結まで読めた! というわけでGOSICKの感想です。 あらすじ 母を身代わりにして牢獄から脱出したヴィクトリカ。彼女は旧世界から脱出するため海を目指します。果たしてもう一度一弥に出会うことができるのか。そして一弥は今何をしているのか……。

戦争のうねりに巻き込まれる二人 『GOSICK8上 神々の黄昏』感想

シリーズものがラストスパートになるとちょっと寂しさを感じますが、きちんと終わる作品のほうが幸せなんでしょうね。 GOSICK VIII 上──ゴシック・神々の黄昏── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/09/01 メディ…

現実を侵食する全体主義 ジョージ・オーウェル『一九八四年』感想

訳者あとがきによると、この本は「読んだふりをしてしまう本」として有名だそうな。聖書みたいなものでしょうか……。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: ペ…

これが王妃の薔薇色の人生 桜庭一樹『GOSICK7 薔薇色の人生』感想

『GOSICK7 薔薇色の人生』を読みました。 間が空いてもなんとなく話を覚えてるからありがたいです。わかりやすいってことなのかな。 GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/0…

退屈嫌いの少女、正妃になる 酒見賢一『後宮小説』感想

ハーレムが好きです。モテモテな意味じゃなくて、歴史的なものとしての後宮。 今日は『後宮小説』を読みました。 爽やかな下ネタだった……。 後宮小説 (新潮文庫) 作者: 酒見賢一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1993/04/25 メディア: 文庫 購入: 8人 クリ…

終末世界の謎生物の真実とは 『METRO2033 下』感想

『METRO2033 下』を読みました。 分厚いので結構手こずりました。 Metro2033 下 作者: ドミトリーグルホフスキー 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2010/06/21 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 26回 この商品を含むブログ (7件) を見る あらすじ 長い…

虐殺を作り出す言語とは 伊藤計劃『虐殺器官』感想

『虐殺器官』を読みました。 読みたいと思いつつ、ヒネてるので流行りのものにはすぐ手出しできなかったのでした。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/02/10 メディア: 文庫 購入: 75人 クリック: 954回 こ…

仮面をかぶった乗客たちの一晩の悲劇『GOSICK6 仮面舞踏会の夜』感想

『GOSICK6 仮面部同会の夜』を読みました。 GOSICK VI ゴシック・仮面舞踏会の夜 (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2010/11/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (27…

アレックは戦争を終わらせることができるのか 『ゴリアテ ロリスと電磁兵器』感想

『ゴリアテ ロリスと電磁兵器』を読みました。 三部作最後のお話! ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF) 作者: スコットウエスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/10/24 メディア: 新書 この商品を含…

ヒトラードイツに帰る 『帰ってきたヒトラー』感想+少し解説(ネタバレあり)

急に映画が見たい気分になって『帰ってきたヒトラー』を見に行きました。 意外とおじさまたちが多かった。 今回はネタバレも含むので続きからでワンクッション置きます。 映画『帰ってきたヒトラー』予告編

公子、クランカーの国で反乱軍に加わる スコット・ウェスターフェルド『ベヒモス クラーケンと潜水艦』感想

『ベヒモス クラーケンと潜水艦』を読みました。 トルコのクーデターで図らずもタイムリーな読書になってしまいました。 ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF) 作者: スコットウエスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸 出版社/メーカー: 早川…

二人はひとつひとつは二人 桜庭一樹『GOSICK5 ベルゼブブの頭蓋』感想

『GOSICK5 ベルゼブブの頭蓋』を読みました。 GOSICKはこのライトノベル版の挿絵入りのほうが好きで、探して読んでいるんですが、最近はなかなか見かけないですね。 GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― (富士見ミステリー文庫) 作者: 桜庭一樹,武田日向…

スチームパンク+バイオ技術 スコット・ウェスターフェルド 『リヴァイアサン クジラと蒸気機関』感想

『リヴァイアサン クジラと蒸気機関』を読みました。 お友達がすごくはまっていたので興味を持った本です。 リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF) 作者: スコットウェスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸 出版社/メーカー: 早川書房 発…