ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

桜庭一樹

どこにも行けない少女たちを描くコミカライズ―杉基イクラ『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない A Lollypop or A Bullet』

あらすじ・概要 田舎で暮らす中学生、なぎさの学校に海野藻屑という転校生がやってきた。藻屑は自らを人魚だと語り、おかしな妄想ばかりをなぎさに話して聞かせる。最初は鬱陶しがるなぎさだったが、藻屑の家庭環境が壮絶と知ると、なぎさは彼女に親近感を覚…

製鉄の一族に生きた祖母・母・私の神話的戦後年代記―桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

あらすじ・概要 山の人たちに置き去りにされ、血のつながらない夫婦に育てられた万葉は、そこの大奥様の要請で赤朽葉家に嫁ぐことになった。千里眼を持つ万葉は、そこでさまざまな未来の幻を見てしまい……千里眼の祖母、漫画家の母、そして物語を持たない私の…

かわいい女の子が見たい欲求が満たされた―桜庭一樹『荒野』

今日の更新は、桜庭一樹『荒野』です。 最近バタバタしてて更新遅れててすみません。しばらくこの調子だと思います。 あらすじ 恋愛小説家の娘、荒野。奔放な父とふたりで暮らしていたが、父の再婚によって日常は一転する。連れ子の悠也との淡い恋、義母との…

鉄を操る少女の短く荒々しい青春―桜庭一樹『製鉄天使』感想

今日の更新は、桜庭一樹『製鉄天使』です。 あらすじ 製鉄所の社長の娘赤緑豆小豆は、その鉄を操る能力でレディースとして成り上がる。その後部座席には、マスコットの菫がいた。中学卒業をきっかけに、小豆と菫は離れ離れになるが……。

少年少女の出会いの行方は 桜庭一樹『GOSICK8 下 神々の黄昏』感想

やっと完結まで読めた! というわけでGOSICKの感想です。 あらすじ 母を身代わりにして牢獄から脱出したヴィクトリカ。彼女は旧世界から脱出するため海を目指します。果たしてもう一度一弥に出会うことができるのか。そして一弥は今何をしているのか……。

ようこそ嘘とまことが交わる世界へ 桜庭一樹の本お気に入り6選

私が好きな作家を聞かれてよく挙げるのが「桜庭一樹」なんですが、「名前は知っているけれど読んだことはない」と言われることが多いです。 今回は布教もかねて桜庭一樹の本の中のお気に入りをまとめてみました。

これが王妃の薔薇色の人生 桜庭一樹『GOSICK7 薔薇色の人生』感想

『GOSICK7 薔薇色の人生』を読みました。 間が空いてもなんとなく話を覚えてるからありがたいです。わかりやすいってことなのかな。 GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生── (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/0…

仮面をかぶった乗客たちの一晩の悲劇『GOSICK6 仮面舞踏会の夜』感想

『GOSICK6 仮面部同会の夜』を読みました。 GOSICK VI ゴシック・仮面舞踏会の夜 (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2010/11/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (27…

ボクっ娘少女の逃亡記 桜庭一樹『推定少女』感想

『ファミリーポートレイト』を読んだ流れで『推定少女』を読んでました。これは八年前なので結構昔の作品です。 推定少女 (角川文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2008/10/25 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 3…

母娘が旅した世界の物語 桜庭一樹『ファミリーポートレイト』感想

『ファミリーポートレイト』を読みました。 ファミリーポートレイト (講談社文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/11/15 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (11件) を見る あらすじ 5歳のコマコは、母親マコととも…