ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

読書感想

戦時中をスパイたちが駆けていく 柳広司『ダブル・ジョーカー』感想

セールで買ったもの。おまけ掌編が入ってないとかケチだな……! あらすじ 軍属でありながら独自の方法で諜報活動を行う「D機関」。彼らは戦時中の日本で暗躍する。太平洋戦争開始直前、陰謀渦巻く世界で彼らが見たものとは……。スパイたちの活躍を描く連作短編…

プライドの高い面白お姉さんがレグルスに戻ってきた 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる4』感想

あらすじ クリスマス公演の演目が「エロスとプシケー」に決まった。エロスを生き生きと演じる詩也に対して、綾音はスランプに陥る。詩也と綾音の関係はすれ違ってしまったまま、あるべき姿を求めて迷走する。

悪徳魔法使いに騙されたラノン人を救え 縞田理理『霧の日にはラノンが視える3』感想

このシリーズ、イラストの本文再現度が高くて好きです。 あらすじ クリップフォード村にあった遺跡が返還され、周囲では妖精騒ぎが起きる。一方魔術者フィアカラが口車で同盟を乗っ取り、危機的な状況に。ジャックやラムジーはラノン人たちを救おうと行動を…

変人に描かれているシャーロックはやっぱり変人 アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ全集1 緋色の習作』感想

あらすじ 見知らぬ男とルームシェアをすることになった、元軍医のワトソン。同居人シャーロックは、警察の捜査に協力する諮問探偵だった。やがて毒殺事件が起こり、シャーロックはその解決に乗り出す。

演劇部の合同公演で彼女が失った「恋」は 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 3』感想

吸血鬼小説を読むシリーズ。 あらすじ 四つの演劇部の選抜合同公演に参加することになった詩也。演目は『とりかえばや』。詩也はプレイボーイな宰相中将に苦戦する。稽古するうちに、ある人物が吸血鬼ではないかという疑いがもたれ……。

技術の革新によってさまざまな展開をする教育ビジネス 川上清市『教育とビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本[第2版]』感想

書籍概要 学びを与える教育産業。予備校業界の再編、教育分野におけるITの活用、社会人やシニア向けの教育など、その動向は変化しつつある。教育業界の現状と今後の展望を解説する就活者向けの業界研究本。

少子化、人口減という課題をつきつけられている食品業界 中村恵二『食品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版]』感想

職業を変えるかもしれないので、まず世の中の仕事について調べようというキャンペーン。続きます。 書籍概要 日本になくてはならない食品業界。少子高齢化が進み、中食文化が広がる中で、企業はどうやって利益を得ているのか。食品業界の現状と、今後の展開…

狼になって葬儀社から消えた死体探し 縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』感想

二巻目です。 あらすじ ラノン人の運営する葬儀社で死体が消えた。死体が見つからなければ大騒ぎになってしまう。ラムジーは狼の姿になり、死体の行方を追う。「妖精たちの午後」と「ネッシーと《風の魔女》」「キス&ゴー」を収録。

ひたすら悪趣味で残酷な結末に震えた 野崎まど『[映]アムリタ』感想

楽天のポイントが余っていたので購入しました。前々から欲しかった本です。 あらすじ 自主映画製作に誘われた役者で大学生の二見。彼は渡された絵コンテを二日間ぶっ通しで読んでしまった。そのコンテを作ったのは最早というひとつ後輩の女性だった。二見は…

テロリストに占拠された空港から赤ちゃんを救い出せ 新井素子『星から来た船 下』感想

あらすじ 蘇我夫妻と孫の洋子が空港占拠に巻き込まれ、水沢事務所の面々は彼らを助け出そうとする。しかしテロリストには、空港を占拠した理由があった。果たして、スケールの大きい痴話げんかはどこに決着するのか。

動物の値段から、ペット業界や動物園の裏側がわかる 白輪剛史『動物の値段 満員御礼』感想

ニコカド祭りのセールで買いました。今(2017年11月3日現在)もやってるみたいですよ。 書籍概要 動物園で飼われている動物はどこからやってきてどう売られるのか。動物商である著者が、動物の値段を明かしながらそれを語る。「動物を飼う」ということの裏…

ストレスや五感が敏感すぎる人の世界 長沼睦雄『敏感すぎて生きづらい人の朝からラクになれる本』感想

書籍概要 聴覚や視覚などの五感が敏感だ、他人が怒られているのを見るのが怖い、などの性質があるHSP。本書では、HSPとは何かを説明していく。敏感なのは気質の問題であり、彼らのせいではないのだ。

霧を超えてふしぎな町で奉公生活 柏葉幸子『霧のむこうのふしぎな町』感想

おすすめの児童文学記事に載っていた本です。 あらすじ 夏休み、霧のむこうの町にやってきたリナ。そこは魔法使いの子孫が暮らす町だった。少し不思議なことが起こるその町で、リナは他の人の手伝いをしながら暮らす。

出口のない世界で抗おうとする女の子 七木香枝『爪先に、結んだリボンをひっかける』感想

インディーズのものも大丈夫そうかなと思ったら紹介するけど「恥ずかしいから載せないで」というのがあればTwitterのDMからお知らせください。 KDP、要はkindle自費出版です。 あらすじ 大正時代に似て、そうでない世界。女学校にいた珠紀は友人と一緒にさる…

日本の抱える「コミュニケーション」の矛盾 平田オリザ『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』感想

書籍概要 最近とみに叫ばれている「コミュニケーション能力」しかし日本においては、その言葉は大きなダブルバインドを抱えている。著者は演劇プログラムの経験を通して、本当の意味でのコミュニケーションとは何かを語る。

レスタトが語る『夜明けのヴァンパイア』の真実 アン・ライス『ヴァンパイア・レスタト 下』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。この表紙ちょっとセクシーな感じですね。 あらすじ 自身の母親をヴァンパイアとしてよみがえらせたレスタト。彼女と別れたレスタトは、伝説的吸血鬼マリウスを探し旅をする。マリウスの口から語られた、吸血鬼という種族の誕生…

吸血鬼になった男子高校生は高校演劇の舞台に立つ 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる1』感想

吸血鬼の本を読むシリーズ。 あらすじ 赤い目の少女によって吸血鬼になってしまった詩也。転校した先で、背が高いことを買われ演劇部に誘われる。彼は背の高い女の子、綾音のパートナーとなり、『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵を演じることに。

人の世界で生きる妖精たちの、二転三転する事件 縞田理理『霧の日にはラノンが視える1』感想

あらすじを見て気になっていた作品です。表紙もパール系の紙できらきらしてて綺麗です。 あらすじ 第七子の呪いを解くため家出してロンドンに向かったラムジー。そこでジャックという青年に拾われる。だがジャックの仲間が殺人を犯し、ラムジーは奇妙な事件…

瞬間移動で世界をさまよう女性が世界を少し変える 王城夕紀『マレ・サカチのたったひとつの贈物』感想

『天盆』が面白かったのでこっちも読んでみました。 あらすじ 「量子病」という謎の病気に罹患した坂知稀。彼女は世界中のさまざまな場所に望まぬ形で瞬間移動するようになる。さまよう彼女は、そこでさまざまな人々に出会い、世界を知っていく。

ロックスターの吸血鬼の語りは嘘か真か アン・ライス『ヴァンパイア・レスタト 上』感想

吸血鬼ものの作品を読むシリーズ。 あらすじ 眠りから目覚め、ロックスターとなったヴァンパイア・レスタト。彼は自伝を書き始める。老ヴァンパイアから血を与えられ、吸血鬼となった彼は、超常的な力と財力を得る。

ひとりの女性に人生を壊された人々はどこへ行くのか 小野一光『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』感想

書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。

二人の恋が世界を変える物語 瑞山いつき『スカーレット・クロス 月蝕の復活譚』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。何冊目かはもうすっかり忘れてしまいました。 やっと最終巻。少ししんみりしますね。 あらすじ 「聖櫃」を目指して旅をしてきたギブは、ツキシロと再会する。お互いの愛を確認し、聖櫃を閉める覚悟を改めて決めるツキシロ。一方…

痴話げんかで混乱するおかしな人々 新井素子『星から来た船 中』感想

あらすじ 宇宙船に取り残された子どもが、男女のごたごたが原因だと判明。一件落着するところだったのだが、子どもを捨てることに起こった真樹子は子どもを返したがらない。そしてさらなる混乱が待ち受けていた……。

戦後を家事労働にかけた女中の半生 吉村きよ『女中奉公ひと筋に生きて』感想

とあるブログでおすすめされて気になった本です。 あらすじ 貧しい家の暮らしから奉公に出され、女中となった筆者。結婚した相手には駆け落ちされ、一人で子どもを養わなくてはならなくなった。生きるために女中奉公をし続けた女性の自伝。

恋の終わりと少女の成長で締めくくる 小野不由美『ゴーストハント7 扉を開けて』感想

ついに最終巻。感慨深いですね。 あらすじ 前巻の事件の帰り道、山奥に迷い込んだSPRのメンバー。ナルはそこで突如「SPRを解散する」と宣言した。納得がいかないSPRのメンバーたちはコテージを借りてその場に残る。そんな中、地元の人たちに幽霊の出る校舎に…

本を食べる少女が文学少年と出会って大冒険 渡辺仙州『文学少年と書を喰う少女』感想

タイムラインにおすすめが流れてきて気になった一冊。 あらすじ 書物が大好きな少年、呉承恩は、文字を食べたがる不思議な少女と出会う。彼女は玉策という、すべての生死を記録した禄命簿が人の形をとったものだった。承恩は彼女をめぐる戦いに巻き込まれる…

肥大化した横浜駅の中で生きる人々の悲喜こもごも 柞刈湯葉 『横浜駅SF 全国版』感想

この本はブログの収益で買いました。ありがとうございます! あらすじ 横浜駅が日本の国土を覆った未来。関門海峡を挟んで横浜駅から住居を守るJR九州、子ども型ロボットを放って横浜駅を調査するJR北海道、そしてエキナカに暮らす人々を描いた短編集。

ひねくれものの神父が素直になるとき 瑞山いつき『スカーレット・クロス 背信の月露』感想

吸血鬼の小説を読むシリーズ。 そろそろこのシリーズも終わりですね。ちょっと寂しいなあ。 あらすじ ルナシイになったことがきっかけで魔力が強くなり、日中でもヴァンパイアの姿になるようになったツキシロ。彼女は血の渇きに苦しみ、ある決断をする。ギブ…

コミュニケーションで「ことばを尽くす」とはどういうことか 森田汐生『もっとことばに出そう自分の気持ち 「率直に話す」55のヒント』

ぱらぱらめくって面白そうだったので借りてきました。 書籍概要 自分の中の怒りやもやもや、さらには褒めたいという感情。それをうまく言えなくて黙ってしまう、嫌味っぽく言ってしまう、怒って我を失ってしまう。上手に思いを伝えるにはどうすればいいのか…

就活の「なぜ?」に答える本 石井京子ほか『発達障害の人の内定ハンドブック 「発達障害の人の就活ノートⅡ」完全版』感想

この発達障害の人向けシリーズがためになるので読み進めています。興味深いですよ。 書籍概要 発達障害者が就職活動するためにはどうすればいいのか? 就労を考えている発達障害の人のために、面接で気を付けること、履歴書の書き方、就活に対する心構えなど…