ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

読書感想

サイボーグ兵が、ロボット兵と無垢な少女と一緒に穏やかな生活 長谷敏司『楽園 戦略拠点32098』感想

一巻完結ライトノベルおすすめ記事でおすすめされていたものです。 あらすじ 人類の間では、千年間戦争が続いていた。サイボーグ兵ヴァロアは、敵が必死に守っている謎の惑星に降下する。そこでロボット兵ガダルバと少女マリアに出会い、牧歌的な生活をする…

死体処理の少年が銃を手に入れて吸血鬼を狩る 古橋秀之『ブラッドジャケット』感想

あらすじ 死体の処理を生業とする少年、アーヴィング・ナイトウォーカー。ある銃を手に入れたことから、彼は変わり始める。一方都市では、最強の吸血鬼「ロング・ファング」を倒すため、ヘルシングという男が駆けずり回っていた。

エリート街道から脱落していくまじめな少年 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』再読感想

あらすじ 猛勉強の末、神学校に合格した少年ハンス。しかし、神学校になじめず、評判の悪い友人とつるむようになる。ハンスは、ストレスにより行動もおかしくなり始める。やがて学校を去ったハンスは、故郷に戻ってくるが……。

1巻と別物になってしまったがこれはこれであり 須賀しのぶ『夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて』感想

なんでかAmazonに電子書籍がなくて、紙の本で買いました。1、2巻はあるのに……? あらすじ 無名だった三ツ木高校野球部は、甲子園に出るために猛練習を重ねる。急成長を続けていく上で、捕手の鈴江は、エース月谷の能力についていけずに悩む。はたして能力…

天才パイロットがわがまま科学者のお守りをする 南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐』感想

あらすじ 天才的な飛行機の才能を持つ軍人、クラウゼ。彼は天才少女、アンナリーゼのお守りを命じられる。戦争を終わらせようとするわがままな魔女を、クラウゼは制御することができるのか……。

シリーズ化によって作品の穴が見えてきてしまった 柳広司『パラダイス・ロスト』感想

カドカワのセールで買った作品はこれで最後です。 あらすじ 第二次世界大戦中、スパイ組織として活躍していた「D機関」。そこに所属するスパイたちは、各国に潜入し、さまざまな情報を集めていた。「諜報」を描いた連作短編スパイサスペンス。

ポーランドの田舎町に赴任した役人が吸血鬼騒ぎに遭遇 佐藤亜紀『吸血鬼』感想

あらすじ 十九世紀のポーランド。とある田舎町に赴任した新人役人のヘルマン・ゲスラーは、そこで次々と起こる怪死事件に遭遇する。人々はその怪異を払うために、呪わしい因習を行うのだった。

白いワンピース少女とひと夏の恋 助供珠樹『あの夏、最後に見た打ち上げ花火は』感想

あらすじ 中学生の主人公は、白いワンピースを着た少女、ノアと出会う。彼女には記憶がなかった。ノアと交流するうちに心惹かれていく主人公。しかしノアの正体には、誰にも言えない秘密があった……。

破滅の中でも土方はまっすぐで潔い 司馬遼太郎『燃えよ剣 下』感想

本好きあるあるまんがでネタ元にしたのでお詫びに読みました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 破竹の勢いで成長していく新撰組。しかし将軍徳川慶喜が大政奉還し、風向きが変わる。官軍に追われ、戦いながら各地を転々とし、仲間の多くを失い、北海道…

「いい話」の中に違和感を感じる巻 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん二 付喪神と千羽鶴の願い』感想

今更ながらイラストレーターさんが、刀剣乱舞の虎徹を描いた人だと気づきました。 結構塗りの雰囲気が違うから気づかなかったです。 あらすじ あやかしを癒すものとして、晴に弟子入りした莉莉。文化祭の展示の調べ物で図書館を訪れた彼女は、文字が消えてし…

面接官から見た就活面接の難しさ 細井智彦『「使える人材」を見抜く採用面接』感想

就活するときの参考に読みました。 書籍概要 企業が社員を選ぶだけでなく、社員が企業を選ぶ場面でもある就職面接。優秀な人材を選び、優秀な人材に選ばれるためにはどうすればいいのか。心構えから、質問例まで、さまざまなことを解説する。

俳優を通して「美人」とは何なのかを探っていくエッセイ 姫野カオルコ『ブスのくせに!』感想

東京に行ったとき、梟茶書房で買ったもの。このタイトル、ブラインドじゃないと絶対に買わなかったでしょうね……。 書籍概要 人は美人が好きだ。しかし、「美人」の定義とは何なのか? あの女優はなぜ美人と呼ばれるのか? 姫野カオルコが、古今東西の俳優を…

しっかりものの叔父さんがだめになる回 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖其の参 あの星が見えなくなるまで』感想

遠鳴堂シリーズはこれがラスト。早かったなあ。 あらすじ 遠鳴堂に倫太郎のかつての相棒、志野が訪ねてくる。彼女は倫太郎に本の修繕を依頼した。明は鳴弦の力を使い、本の過去を覗き見る。そこには、本にまつわる悲しい思い出があった。

幼年期からの脱出は(普通の)人類にはどうにもできなかったよ アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』感想

あらすじ ある日宇宙からやってきて、地球を支配した「オーヴァーロード」という種族。彼らは高度なテクノロジーによって地上に平和をもたらした。しかし、地球にやってきた真意は明かされないままだった。彼らの目的とはいったい何なのか……。

双子の兄弟と母親をめぐる確執が心に痛い 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖其の弐 誰も君にはなれない』感想

あらすじ 遠鳴堂に、鳴弦師の見習い甲斐がやってくる。彼は幽霊に取りつかれていた。それは双子の片割れの霊で、弟に「自分は自殺であること」を伝えたいという。明は甲斐を手伝うことになる。

哀しみを抱えた少年と少女が、新聞配達で繋がる 野村美月『陸と千星 世界を配る少年と別荘の少女』感想

『吸血鬼になったキミは永遠の恋をはじめる』が面白かったので、お礼課金。よかった、本当に良かった……。 あらすじ 両親の離婚の話し合いの間、田舎の家に預けられた千星。彼女はそこで新聞配達をしている少年、陸と出会う。朝の新聞配達のときに起こる小さ…

古書修繕店の裏家業は幽霊に関するお悩み相談 椎名蓮月『遠鳴堂あやかし事件帖 其の壱』感想

『あやかし双子~』の続刊を入手するのにちょっと時間がかかりそうだったので、こっちを先に読んでみました。 あらすじ 古書の修繕をしている遠鳴堂(とおめいどう)。しかしその店は裏の仕事もあった。遠鳴堂で暮らしている叔父に預けられた少年、明(あき…

俳優で音楽家のネガティブ面白お兄さんはときどき哲学する 星野源『そして生活はつづく』感想

親からの借り物。結構エッセイ本はシェアしてます。 あらすじ 俳優業、音楽業、文筆業など、マルチに仕事をしている星野源。しかし、その日常は案外情けないものだった。携帯電話料金を払い忘れたり、全裸で風呂掃除をしたり……ささやかに、でも独特に続いて…

對馬陽一郎『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』は、定型発達者にこそ読んでほしい

すごくよかった! ので全力でおすすめします。 情報量の多さ まず白眉なのがこの本の情報量の多さ。 発達障害の本って、文字組はゆったり、イラストたくさん……という感じで情報量が少ないのが不満だったんです。 それは本を読む習慣がない人にはいいけれど、…

プロのスリとギャンブル狂いの占い師が出会った悪の少年 佐藤多佳子『神様がくれた指』感想

事前情報を調べていなかったので、表紙の占い師はてっきり女性だと思っていました。 あらすじ 刑務所から出たばかりのスリ、辻は電車で少年少女のスリ集団を目撃する。そのひとりを追いかけてけがをした辻は、昼間という占い師に助けられた。昼間と同居しな…

課題の多いアパレル業界で歩くには 岩崎剛幸『アパレル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』感想

業界本を読むシリーズ 書籍概要 華やかなイメージのあるアパレル業界。しかしその現実は厳しい。繊維産業は海外に移転し、トレンドを自ら作ることも難しくなってきた。アパレル業界の現状とその課題を求職者向けに語る業界本。

勢いに任せて美少女アイドルと沖縄へ 葉山透『ニライカナイをさがして』感想

おすすめ記事に載っていて気になった本です。 あらすじ 人気アイドル、宮沢梨花に空港で出くわし、さらわれるように沖縄に向かった主人公。ふたりは石垣島を経由して日本最南端の島、波照間島へ来た。そこで見た、アイドル梨花の秘密とは……。

派遣のメリットとデメリットを併記し、どのようなものか考える 土岐優美『派遣業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』感想

業界について調べるシリーズ。 書籍概要 多様な働き方のひとつである、派遣。その法律にかかわることや、派遣のデメリットとメリット、今後の課題について語る。派遣で働く人、派遣会社で働く人に向けた求職者向けの業界案内本。

絶妙なキャラクター設定を平易な文章で書く力がすごい 司馬遼太郎『燃えよ剣 上』感想

本好きあるあるまんがで読んでないのにネタにしてしまったので取り急ぎ読みました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 田舎に生まれた土方歳三は、その剣の力と人を動かす才能で、幕末の武力集団「新撰組」を設立する。思想もなく主義もなく、あるのはた…

健康ビジネスで儲けるにはどこを重視すればいいのか 川上清市『健康ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本』感想

業界のことを調べてみるシリーズ。 書籍概要 少子高齢化や健康意識の高まりによって、注目されている健康ビジネス。そこで利益を上げ、客とよい付き合いをしていくためにはどうすればいいのか。就活生向けに業界の展望を書いた本。

停電で出会った4人の少年少女が恋を通して成長する 三上康明『恋の話を、しようか』感想

あらすじ 予備校の停電によって、お互いに興味を持ち始めた4人の少年少女。言葉を交わすうちに、少しずつ惹かれ合っていく。お調子者のミツルを中心に、4人の恋心が入り乱れる青春ラブストーリー。

無駄のない設定と人物描写であやかしとの交流を描く 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん1 ばけねこと鈴の記憶』感想

Twitterの知り合いがおすすめしていて、ちょうどKindleセール中だったので衝動買いしてしまいました。 あらすじ いたはずの「弟」がいなくなった。主人公莉莉(りり)は憑き物を落としたり探し物をしたりしているという男を訪ねた。その彼晴(はる)は、あや…

わからないけれどわかろうとしたい異文化 青木保『異文化理解』感想

久しぶりに新書が買いたくなって楽天koboで買いました。岩波新書は信頼感があっていいです。 書籍概要 世界中がグローバル化しつづける現代。それと同時に、文化の違いが争いを招いている。文化人類学者の著者が、他の文化を理解するためにどうすればいいの…

「好きなこと」をやりとげることと少年少女の淡い恋 夜野せせり『渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない ひみつの片思い』感想

あらすじ 両親の再婚により、血のつながらないきょうだいができた千歌。そのひとりは、学校の人気者渚だった。最初は反目しあっていた二人だが、サッカーと漫画という好きなことを通して、少しずつ距離が縮まっていく。

金融の歴史とこれからを語る 平木恭一・奥澤敦司『金融業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』感想

業界について調べるシリーズ。 書籍概要 株、為替など、「お金」にまつわる業界。それらはどのような歴史を持ち、今後どのような課題が予測されるのか。金融のこれまでとこれからを語る、就活生向けの入門書。