ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

貴志祐介

多重人格の少女の中にいる邪悪な人格が周囲に破滅をもたらす―貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』

あらすじ・概要 人の心を感じ取るエンパスである由香里は、阪神大震災の被災地で千尋という少女と出会う。彼女は多重人格(解離性同一障害)を発症しており、頭の中で様々な人格が乱立していた。治療を試みているうちに、由香里はその中に磯良(いそら)とい…

伏線とその回収がすごいSFホラー―貴志祐介『天使の囀り』

あらすじ・概要 新聞社の企画のアマゾン旅から帰ってきた高梨は、徐々に「死」に執着するようになり自殺してしまった。高梨の恋人だった早苗は、高梨と道中を共にした学者たちが次々に不可解な自殺をしたことを知る。彼らは「天使の囀り」を聞いたという。早…

文化祭準備中の学校でスーパー殺戮タイム―貴志祐介『悪の教典 下』

あらすじ・概要 文化祭準備中、殺人が生徒に露見しそうになった蓮実。彼はクラスの生徒たちを皆殺しにして証拠を隠滅することを決意する。かくして学校は殺戮の現場となった。次々と殺されていく子どもたち。怜花たちは、見えない殺人鬼から逃げ切る方法を模…

イケメンサイコパス教師が学校をめちゃくちゃにする―貴志祐介『悪の教典 上』

あらすじ・概要 優秀で生徒からの人望も厚く、ユーモアもある教師、蓮実聖司。しかし、その正体は共感能力のない殺人鬼だった。自分を邪魔するものを退学、辞職、死亡へと追い込んでいく蓮実。一方で、蓮実の教え子の怜花は、類まれな第六感で蓮実に恐怖を覚…

理屈が丁寧に説明された創作論―貴志祐介『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』

あらすじ・概要 ホラー・サスペンス・ミステリなど、ハラハラドキドキさせる作品を作り続けヒットを飛ばしてきた貴志祐介。彼は創作のためにどのようなことを行っているのか。自分の作品や過去の名作を引き合いに出しながら、「面白い!」と思わせるエンタテ…

懐かしい感じの虫ホラー 貴志祐介『雀蜂』感想

貴志祐介の『雀蜂』を読みました。 久しぶりの貴志祐介です。最近この方は長い作品が多いから気軽に試せませんでした……。 雀蜂 (角川ホラー文庫) 作者: 貴志祐介 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2013/11/08 メディア: Kindle版 この商品を含…