ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

「憑かれた」テニス少女の地獄の道行き―甲田学人『霊感少女は箱の中2』

霊感少女は箱の中2 (電撃文庫)

今日の更新は、甲田学人『霊感少女は箱の中2』です。

久しぶりに続刊に手を出したけれど、だいたい内容を覚えていてよかったです。

 

あらすじ

交霊サークル「ロザリア・サークル」の手伝いをするようになった柳瞳花。そのロザリアにテニス部の的場茜から依頼が舞い込む。それは交霊会をきっかけに人が変わってしまった友人についての相談だった。

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ケモナーでひねくれものの主人公が好きすぎる―枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 01』

終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#01 (角川スニーカー文庫)

今日の更新は、『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #01』です。

前作は最後まで読んでます。

 

あらすじ

堕鬼種(インプ)の少年は、廃劇場の上で謎の少女に出会う。彼女は黄金妖精(レプラカーン)のひとりで、命を燃やして世界を滅ぼす<獣>と戦う運命を背負っていた。達観した振る舞いをする彼女に少年は……。

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錆に蝕まれた日本を旅する荒くれ者―瘤久保慎司『錆喰いビスコ』感想

錆喰いビスコ (電撃文庫)

今日の更新は瘤久保慎司『錆喰いビスコ』です。

いつかのセールで買ったもの。

 

あらすじ

お尋ね者のキノコ守りのビスコ。彼は錆にむしばまれた師匠、ジャビを助けるために、「錆喰い」というキノコを探す旅に出る。自衛団長である姉を助けたいミロも相棒に加わって、東北に向かうのだが……。

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王道だけどちょっと物足りない―葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく』感想

世界が終わる場所へ君をつれていく (MF文庫J)

今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。

一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。

 

あらすじ

青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの少年少女は、その『銀の樹』に近寄ろうと小さな旅を始める。

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嫌いではないけれど設定がわかりにくい―森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』感想

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

今日の更新は、森田季節ベネズエラ・ビター・マイスウィート』です。

あまり書くことがなかったので文章短め。

 

あらすじ

高校生の明美は、「人を殺した」と同級生の神野から告白される。実は明美も、人を殺したことがあった。ふたりは「実祈」という少女を中心に、関わり合っていくのだが……。

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個人的ラノベの奇書10選をまとめてみました

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素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/

こんなタグを見かけました。

面白そうなので取り急ぎまとめを書きました。どうぞお納めください。

 

 

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キャッチ―に少年少女の「今」を描く! 青春ライトノベルおすすめ7選

 

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素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/

今日の更新は、「青春ライトノベルおすすめまとめ」です。

青春というくくりだと余り読まないんですけれど、好きな作品の中に「青春」の要素を含むものは結構あるなあと思いました。

それではいってみよう!

 

 

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しっかりした人物描写とストーリーを持つ百合小説―木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』感想

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

今日の更新は、木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』です。

あらすじをよく読まなかったので後から百合だということを知りました。

 

あらすじ

中学生の海幸は、列車に飛び込んで自殺しようとしたところ、電車が廃線になっていて不可能だった。そこでリガヤという少女に出会う。芸術家である彼女に半ば脅されるようにして、「幽霊列車」の作品を作るのに協力する海幸だったが……。

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女性不在の恋愛小説が興味深い―貴子潤一郎『12月のベロニカ』感想

12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)

今日の更新は貴子潤一郎『12月のベロニカ』です。

一巻完結のライトノベルを探していて見つけた作品。

 

あらすじ

「ベロニカの騎士」という十三人の騎士に選ばれた「私」。彼らは女神を降ろす少女「ベロニカ」を運ぶ役割を持っている。だが事件が起こり、一行は困難のさなかにあった……。

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面白いけど好みじゃなかった―扇風気周『視ル視ルうちに好きになる』感想

視ル視ルうちに好きになる (電撃文庫)

今日の更新は扇風機周(せんぷうき まわる)の『視ル視ルうちに好きになる』です。

一冊完結のライトノベルおすすめで出てきた作品です。

 

あらすじ

未来が見える神崎早苗と、生命力を吸い取ったり渡したりできる幽霊の三島洋平。ふたりは自分の能力を使って、困っている人に手を差し伸べていく。超能力をテーマにした、学園事件簿。

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