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ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

オウム信者たちが語る「オウム真理教」の姿 村上春樹『約束された場所で underground2』感想

村上春樹 インタビュー 宗教 ノンフィクション 読書感想 犯罪 テロ

『約束された場所で underground2』を読みました。

アンダーグラウンド』の続編ということで読んだ本です。

約束された場所で―underground 2 (文春文庫)

約束された場所で―underground 2 (文春文庫)

 

 書籍概要

大規模な地下鉄テロを起こした「オウム真理教」。内部の人間は、オウムをどのように思っていたのか。そして、信者の側から見た地下鉄サリン事件はどのようなものだったのか。インタビューを通してもう一つの「underground」を見るノンフィクション。

ごく普通の人がカルト宗教を作り出す

読んでいて思うのは、信者の人たちはすごく特別というわけではないということです。ちゃんと会社勤めをして、友達がいた人がほとんどです。だけど何か人生に物足りないものを感じていて、答えを求めています。

だけども実際の社会は複雑怪奇で、簡単に答えは見つからないです。オウムにはまったひとたちの共通点として、論理的であるあまりに混沌とした社会を受け入れられなかったというのがあると思います。

著者が言っているように、「本当の愛とは何か、幸せとは何か」と問うことそのものはぜんぜん悪いことではないんですよね。むしろ人間らしい悩みだと言えます。ただ、その答えを教祖という他人に預けてしまうと、恐ろしいことになるのだな……と感じました。

私はこうして文章を書くことによって自分の意見を語り、それを通して自分の足りないものを補おうとしているところがあるんですが、そういう自己表現の場を持たなければこういうものに引っかかっていたかもしれないな、と思うと怖くなりました。

まとめ

怖いけれど、カルト宗教が求められてしまう理由を少し垣間見た気がします。

カルト宗教にしか居場所がない人たちをどうするか、というのも難しい問題ですね。

アンダーグラウンド (講談社文庫)

アンダーグラウンド (講談社文庫)

 
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

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逃亡する詐欺師と追う捜査官の奇妙な友情 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』感想

洋画 映画感想 映画 犯罪 コメディ 実写化 スティーヴン・スピルバーグ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を見ました。

見ようと思ってたけどなかなか見れてなかったやつです。


Catch Me If You Can (2002) Trailer (VHS Capture)

あらすじ

両親の離婚をきっかけに家出したフランク。彼は自分をパイロットであると偽り、小切手を偽造してアメリカ中を渡り歩きます。フランクを追う捜査官は、彼をあと一歩のところで追い詰めては逃げられるの繰り返し。はたしてフランクは捕まるのか……。

寂しがり屋の詐欺師

実話をもとにしていることにびっくりしました。どこまでが本当かわからないですが、事実は小説より奇なりです。

フランクの逃げっぷりが痛快で、映画を通してハラハラドキドキします。もはや追う方を応援したいのか追われるほうを応援したいのかよくわかりません。まさに「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」

一方で、どんなに悪事を働いても、捜査官たちしかそれを止めようとしてくれなかったフランクの悲哀も感じます。たぶん誰かに引き留めてほしかったんだろうなと思うんですが、両親はそうしてくれなかった。子どもとしてのフランクの心情を想像するときついです。

編集や画面の使い方がかっこよくて、レトロでありながらもスタイリッシュな感じに仕上がってます。特にオープニングのアニメーションが好きです。あれはもう一度見てみたいですね。

まとめ

ハラハラドキドキするのが楽しかった作品です。

全体的に明るい話なので、だれかと一緒に見るのもいいかもしれません。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]

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1.小ポスター「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

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