ブックワームのひとりごと

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孤独な二人の絶望的な逃避行 『悪人』感想

今週のお題「映画の夏」

『悪人』を見ました。

せっかくなのでお題にも参加します。


映画 『悪人』 予告プロモーション

あらすじ

九州の田舎町で祖父母の世話をしながら生活する青年、祐一。彼は出会い系サイトで出会った女性と恋に落ちます。しかし、祐一は彼女に出会う前に人を殺していました。祐一が犯人であることが発覚し、二人は逃避行に身を投じます。

孤独な二人の幸せな一瞬

物語は過酷なんですが、過酷な中の逃避行シーンの美しさに心を打たれました。二人にとって人生を共にしたいほどの恋と言うのははじめてだったんだろうな……と思うと泣けてきます。人を殺す前に出会っていたら幸せに暮らせたかもしれない二人なので、余計この救いのなさが苦しいです。

同時に被害者の父や、祐一の祖母の視点も交え、この物語は単純に悲恋の物語でないことを示しています。見ていて暗くなるようなシーンばかりですが、どうしようもない不幸に見舞われてもどうにかあがこうとする人々の姿がよかったです。

かなりクズな被害者も、ああいう九州の田舎の家父長的、保守的な社会で育ち、男性に頼ることでしか幸せを見いだせない女だったのかな……と考えるとやりきれないものがありました。

暗い話ではあるんですが、登場人物がどこかにいそうな人たちなので、見ていてのめりこんでしまいました。

まとめ

見終わったあとものすごく暗い気持ちになりましたが、美しいいい映画でした。

生きていくってつらいなあ~。

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