ブックワームのひとりごと

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祝・ベイマックス地上波登場 おすすめポイント5つを語ってみた

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ベイマックス地上波放映決定おめでとう!

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ベイマックス (吹替版)

せっかくなのでいろんな人にこの映画を見てもらいたいと思い、おすすめポイントを書いてみることにしました。

できるだけネタバレをしないように努めましたが、熱く語った結果ネタばれてしまった部分もあります……核心は伏せているから……。

あらすじ

メカや発明が好きな天才少年、ヒロ。しかし彼が飛び級入学のために作った発明は、大学の火事によって焼け、さらに兄も失います。失意のうちにいたヒロを支えようとしたのは、兄の残したケアロボット、ベイマックスだったのです……。

 

1.親しい人の死を受容するという普遍的なストーリー

この物語のメインテーマの一つは死んだ兄、タダシの死の受容です。

若い人はまだかもしれないけれど、ほとんどの人は親しい人の死に一度は出会ったことがあるのではないでしょうか。「死者は思い出の中にいる」と言われても、実感するのはなかなか難しいものです。

今作は死の需要、そして思い出の中にいる死者の発見を丁寧に描いています。普遍的なテーマであるだけに、方法を間違えると陳腐になってしまうけれど、ベイマックスというロボットを間に置くことによって「死者の思い出」をヒロに見せていく。

その過程が切なくも優しくて、大人も楽しめるアニメなわけです。

 

2.街を救うヒーローものとしてのストーリー

ベイマックスのもう一つのテーマは、「ヒーローもの」。

ヒロはベイマックスを改造して戦えるようにし、兄を死に至らしめた犯人を捜そうとします。兄と一緒に研究をしていた大学の仲間も巻き込み、ヒロはヒーローとなることに……。

さっきのテーマとは真逆と言う感じがしますが、きっちりとアクション部分も描いてのけるのがこの映画のすごいところです。ヒーローたちが持つ科学技術のギミックは面白くて、能力バトル的な趣もあります。

感動ものだと思って見るとびっくりするかもしれませんが、エンターテイメントとしてもクオリティが高いです。

 

3.心はどこにあるのか、というSFとしての面白さ

ここは私の趣味的な意見になるんですが、おそらくベイマックスにはそこまで高度なプログラムは使われていないんですよね。不測の事態には対応できないし、同じ言葉を繰り返しています。「猫」という概念もわかっていない。だから「心」があるようなロボットではないんです。

でも、映画の中のベイマックスは心があるように見えます。それはやっぱり、映画を見ている私たちが、ベイマックスが心を込めて作られたことを知り、そのベイマックスを引き継いだヒロがベイマックスを好きになったからだと思うんです。

「こちら側に愛があるから心がある(ように見える)」というのはとても哲学的、SF的で好きです。

 

4.サンフランソウキョウの風景がかっこいい

近未来の都市であるサンフランソウキョウは、アメリカと日本を混ぜたような街。いわゆるエセ日本なんですが、そのクオリティがすごいです。


映画『ベイマックス』フライトシーン映像

鳥居や、招き猫、ビル街、レトロな大正風の建物……といった風に日本の街並みを深く観察したうえで、子供向けに崩しているんですよね。

いろんなものがちゃんぽんされた世界観ではあるんですが、それでいて統一感があるのが素敵。どんな建物があるか探したくなります。

 

5.エンディング曲のすばらしさ

あとこれは見てからじゃないと実感できないと思うんですが、このエンディングテーマ「Story」がすごい良いんですよ。

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「一人じゃないから 私が君を守るから」でもう泣きそうになります。もともとあった曲なのにベイマックスのために書き下ろされたように感じます。

エンドロールの絵も静かなんですが、それが切なさをかきたてていいんですよね……でも地上波ではエンドロールをやらないだろうな……。

 

まとめ

ということで、私のベイマックスおすすめポイントでした。これをきっかけに見てくれる人がいれば幸いです。

本当に好きなのでいろんな人に見てもらいたいです。

 

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