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ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

廃墟の東京で皇女と痴話げんか 九岡望『エスケヱプ・スピヰド 弐』感想

表紙を見て、微妙にロゴの色が変わっていることに気づきました。

微妙なデザイン違い!

エスケヱプ・スピヰド 弐<エスケヱプ・スピヰド> (電撃文庫)

 

あらすじ

九曜と叶葉が東京の街で出会った少女。彼女は自分が第三皇女だと名乗ります。記憶が欠落している彼女と、二人はなりゆきで一緒に行動することに。一方東京では不穏な動きが……。

 

ニューヒロイン登場

今回のニューヒロイン鴇子(ときこ)。かわいい女の子キャラではあるのに、主人公と子供のような喧嘩を繰り返すのには笑いました。

彼女がいきなり恋愛脳になったらどうしようかと思ったんですが、そういう気配がなくてよかったです。たとえそういう展開になってもちゃんとメインヒロインと差別化してもらいたいです。

傲慢でトラブルメーカーでありながら、なんだか守りたくなってくる彼女はヒロインらしいヒロインでした。もっと彼女の話も見てみたいです。

そしてまた九曜とつまらない喧嘩をしてくれることを楽しみにしてます。鍋のシーンがすごく好きです。シリアスで重い話なのにああいうギャグシーンで締めるのが最高。

 

世界観の詰めの甘さが気になる

キャラクターもストーリーも好きですが、ちょっと気になるのは、荒廃した世界を舞台にしているのに食料や物資に困っているシーンがあまりないことです。

そもそもあんなメカが存在することがご都合主義ではあるんですが、「廃墟」をテーマにしている以上もっと世紀末感があればときめくんだけどな~と惜しい気持ちになりました。

そこに目をつぶればクオリティの高い話ではあります。今回も鴇子の正体へのショックからの立ち直りの展開は素晴らしかったです。先が読めないはらはらする展開でありながら、きっちり心理的にもつじつまを合わせてくれる筆力はすごいです。

 

まとめ

今回も面白かったです。どんどん続きが読みたくなってくる面白さがありますね。

懐かしさと、新鮮さが同時に味わえる小説です。続きが楽しみです。

 

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