癖のある映画が好きです。毎回見たいわけじゃないですが、たまに見ると印象に残って面白いです。
というわけで、その中から「好きだけどオススメしにくい映画」をまとめてみました。オススメしにくいからあまり語ったことのない映画も出しました!
『パフューム ある人殺しの物語』
強い嗅覚を持つ男性が、初恋の女性の匂いを再現すべく、次々と殺人を犯していくサスペンス。
エンタメ性と芸術性が調和している美しい映画なのですが、結末がぶっ飛んでいるのでなかなか人に進めづらいです。
ネタバレなしで見たほうが面白いと思うので詳しくは言いませんが、性的なものに耐性がない方は見るのをやめましょう!
『クワイエットルームにようこそ』
うっかりオーバードーズしてしまったために隔離病棟に連れてこられた女性。彼女はそこから脱出することができるのか……。
どんでん返し、皮肉のきいたギリギリなストーリーに賛否両論なので気軽にはお勧めしがたいけれど私は好きです。
ちょっととぼけた雰囲気から終盤の怒涛の展開が最高にドキドキしました。
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『ブラック・スワン』
大舞台前のバレエダンサー。彼女はストレスから幻覚を見始める。はたしてどこまで現実なのか……。
痛そうな描写が多いので人に勧めづらいです。はらわたが出るようなことはないんですが、ちょっとしたけがが本当に痛そう……。
怖い描写が苦手な人は無理ですね!
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
田舎に帰ってきた女優志望の姉。妹は彼女にある負い目がありました……。
妹をいじめる姉の描写が怖すぎます。そして絶対に普通のエンディングにしてやらないぜ! という感じの終わり方がすごいです。逆に痛快。
視聴者に対してひねくれたところのある話ですが、逆にそれがぐっと来ます。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
ウォール街で成り上がっていく男性を描いた金融成功譚。
この映画をおすすめしてしまったら人格を疑われると思います。薬とセックスと詐欺であふれたストーリー。しかもそれを本人が悪いと思っていないという。
絶対にこうはなりたくないですが、映画にしてしまうと爽快感があるのでずるいです。
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ドイツ軍の暗号機、エニグマを解読するために召集された数学者。彼にはある秘密があった……。
大好きなんだけど、見た後につらーくなるので気軽に勧められません。思い出すたびに悲しくなります。
この作品は確かに泣ける映画なんですが、感動の涙じゃなくて「どうにかならなかったのか!」という絶望の涙です。
『パプリカ』
夢を共有する機械が流出し、研究者の女性が夢の世界で戦うSF作品。
良さをうまく表現しにくいのでお勧めしづらいです。面白いんだけど……なんて言えばいいのかな?
メタ展開や夢の描写について、具体的に話そうとしてもなかなか難しいです。考える前に感じてほしい。
『言の葉の庭』
雨の日だけ公園で出会う高校生とお姉さんのラブストーリー。
お姉さんがダメ人間なので、意識高い人はイライラしてしまうと思います。そもそもダメでないと高校生とこんな関係になったりしないけど!
しかし、年の差恋愛が好きな人にはぜひおすすめしたいです。 はまればダメさも含めていとおしいです。
『変態村』
おかしな村に迷い込んだ男性が脱出を目指すホラー作品。
暴力シーンや性的なシーンが多いので、これもおすすめしたら品格を疑われます。特にホモフォビアの人は無理だと思います。
わけがわからないけど最終的に「それは愛だな……」と思えてくる映画です。謎の疾走感があって目が離せなくなってしまいます。
『4ヶ月、3週と2日』
堕胎が違法だった時代のルーマニアで、望まぬ妊娠をした友人の堕胎の手伝いをする人間ドラマ。
テーマがテーマだからおすすめしにくいです。ルーマニアに興味があれば別ですが。
話に起伏がなく淡々と進むのですが、それが逆に生活感があって怖いです。
「面白い」タイプの映画ではないですが、それが逆に実際に起こったことのように感じさせてくれます。
まとめ
以上、おすすめしにくいけど私は好きな映画の紹介でした。
毎回こういう映画を見ていると気が滅入るのでほどほどにして、ちょっと変わった映画を見たいときにチェックしてみてください。