前の巻でも思ったんですが、この表紙は何で描いているのでしょうか……アナログ絵の具?デジタル?
ちょっと調べてみると装画はこの方のようです。
twitter.comが、ほかの絵を見ても画材はよくわかりませんでした。
あらすじ
あゆみがすれ違った、殺し屋に狙われている女性、レイディ。彼女はあゆみに謎の手紙を託します。それがきっかけで、あゆみは宇宙を巻き込む陰謀に関わることに。果たしてあゆみはレイディを救うことができるのでしょうか。
尊敬、それはまるで恋のよう
メインヒーローである太一郎そっちのけで、レイディが大好きになってしまうあゆみにちょっと笑いました。
でもあゆみの気持ちはちょっとわかります。すっごくリスペクトする相手ができたときに、恋のような感情を持ってしまうことはあります。いや実際は「恋のよう」じゃなくて「恋」なのかもしれません。
性別関係なく生き方に惚れる瞬間というのがあるんですよね……。うまく言えないけれど。
女同士の恋愛に似た友情はロマンシスとかウーマンスとか言うらしいですよ。ちなみに。昔からこういう関係性は描かれていたんですね。
ゆるっとした文章だけど結構過酷
内容的には、『通りすがりのレイディ』はかなり過酷でした。一番衝撃的だったのは、あゆみに取り返しのつかないできごとが起こったことです(ネタバレのためぼかしています)
少女向けなのにかなり容赦のない展開で、びっくりしました。しかしあゆみがそんなに落ち込んでいないことが救いです。
そのほかにも「うわぁ」となる内容が多かったです。
そんな中でも登場人物がみんなタフなので、読者としても希望を失わずにすみます。まさに宇宙を暴れまわるぶっ壊し屋たちですね。
既存の考え方にとらわれない姿勢が、読者を勇気づけてくれます。
まとめ
おっそろしい内容も多かったですが、登場人物の前向きさと痛快さに救われた巻でした。このままどんどん宇宙のかなたまでも歩いていってほしいですね。
これからどんな事件が起こるのか楽しみです。