ブックワームのひとりごと

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絵で見る発達障害の世界 小道モコ『あたし研究 自閉症スペクトラム~小道モコの場合』

あたし研究

 

久しぶりに発達障害の本です。

暗いのは落ち込むので、なるべく明るく内容を伝えている本……を探すのに時間がかかっております。

 

書籍概要

「あたし」はどういう人間なのか……自閉症スペクトラムの著者が、イラストを交えながら高機能自閉症の世界を語ります。自分なりの工夫を重ねながら自分を知っていく「あたし研究」本。

 

あるある!の連続

読んでいて「すごい。わかる……」の連続です。言語化できないような微妙な感覚も、絵を見ると理解しやすいですね。

個人的には自分自身への実感のなさがすごくわかります……。なんだか自分というものがぼんやりしているように感じます。

あるあるネタだけではなくて、著者本人の生活の工夫が描かれているところもためになりました。

「感覚過敏で服のタグや縫い目が気になる」→「裏返しに着ればOK」という発想にはびっくりしました。

でも確かに外から見えないインナーとか、家で着るパジャマならそれでもいいんだ……目からうろこが落ちました。

いわゆる「普通の発想」にこだわらなくてもいいんだなと気が楽になりました。見えないところはずるをしてもいい!

 

努力するのではなく工夫する

本やネットでいろいろ調べていて思うことは、アスペルガーの人にとっては体育会系な努力があまり意味をなさないということです。

何かができないということがあれば、できるようになるまでやるのではなく、やらなくていい方法を探す、一部だけでもできるようにする、人の助けを借りる方法を探す、簡単にできる道具やマニュアルを導入する、という発想を変えることが重要なんですよね。

精神的に安定している発達障害の人は、努力したのではなく、自分なりの工夫をして暮らしています。

この本の著者もその一人なんだろうなと感じました。

 

まとめ

自分を知ることが自分を助ける、まさに「あたし研究」な本でした。支援する人側が、発達障害を身近に感じるために読むのもいいかもしれません。

続編もチェックしたいです。

あたし研究

あたし研究

 
あたし研究〈2〉自閉症スペクトラム―小道モコの場合

あたし研究〈2〉自閉症スペクトラム―小道モコの場合