ブックワームのひとりごと

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どす黒い茨にとらわれた眠り姫を救え 冲方丁『テスタメントシュピーゲル3 上』感想

 テスタメントシュピーゲル3 上 (角川スニーカー文庫)

 Kindleでは一か月発売日が遅いことにあとで気づきました。

予約する前に紙で買っておけばよかったなあ。

 

あらすじ

情報汚染により、すべての交通機関がマヒしたミリオポリス。涼月たちは情報汚染の影響のない蒸気機関車に乗り込み、都市を走ります。鳳を目覚めさせ、この町を守ることができるのでしょうか。

 

 

涼月は王子様!

やっぱり涼月は王子様でした。邪魔なものは全部ぶちのめしてくれる王子様。涼月は主人公! ヒーロー!

ピクリーンが再び登場するとは思ってなかったので笑いました。黒歴史を積極的に見せていく広報のみなさん……。

絶望的な内容が多かった1、2に比べて、3はMPB&MSSの逆襲って感じで爽快感があります。いつ誰が死ぬかわからないのは相変わらずですが。

ミハエル中隊長はちゃんと陽炎にプロポーズの誠実な返事をしてくれないと困るので、生き残ってほしいですね。

 

特甲児童同士の記憶の共有

特甲児童同士の記憶の共有、感覚の共有はSFでわくわくしました。

本来はいいものを共有するシステムなのに、特甲猟兵は悪いものばかりを共有してしまうんでしょうね。

マスターサーバーの情報を我がものとして、自分の体を拡張していく描写はすごくサイバーパンクです。

難解なので理解はしづらいけれど、特甲児童たちはどんなときでも孤独ではないと思うと、救いのある設定だなと感じました。

最後には六人でスシバーに行ってくれるの期待していますからね!

 

まとめ

ずっと完結を待ち続けている作品だけれど、いざ終わるとなると寂しいですね。(予定が狂わなければ)三月で終わりかあ。

特甲児童たちがどんな困難があっても乗り越えていけるだけの強さを持ちますように。

 

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)