ブックワームのひとりごと

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伏線が丁寧に回収された時間SF映画 『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』感想

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[のび太の南極カチコチ大冒険]予告編

TLで話題になっていたので見に行った映画。懐かしい気持ちになれました。大長編ドラえもんのコミック夢中で読んだころを思い出します。

 

あらすじ

「好きなだけかき氷が食べたい」という動機で流氷に向かったのび太ドラえもん。その流氷で謎のリングを見つけます。10万年前に凍ったそのリングを持ち主に返すため、ドラえもんたちは10万年前の南極に飛びますが……。

 

 

氷の世界が気合入っている

すごく作画がきれいで感動しました。ちょっとしたシーンでも背景の書き込みがすごいし、アクションシーンはハラハラドキドキします。

ポスターにも描かれていますが、ドラえもんたちが氷漬けにされた都市を見つけるシーンはロマンがあってとてもわくわくしました。のび太たちの感動が画面のこちら側に伝わってくるようでした。

私も南極を冒険したい、都市に行ってみたいと素直に思うことができて面白かったです。のび太たちに代わりに冒険をしてもらっている感覚になりました。

ラストのブリザーガもかっこよかったです。エヴァもののけ姫ダイダラボッチを思い出すシュチュエーションでした。どうやって勝つんだ?という絶望感がありました。

 

タイムパラドックス

この作品は一種のタイムパラドックストーリーです。

SF的には珍しいタイムパラドックスではないけれど、子ども向けのアニメできっちり伏線を張って最後に回収するお手並みは鮮やかでした。

そもそもプロモーション用ポスターそのものが伏線になっているというあたり、この展開へのこだわりが感じられます。すごいなあ。最初に見るとなんのことかわからないけれど、映画を見た後は「ああ、なるほど!」となります。絵はもちろん、題材も含めて素晴らしいポスターでした。このポスター欲しいなあ。

ひみつ道具の使い方も、今まで出てきた道具を意外な使い方で利用するスタイルで興味深かったです。ロープの犬ぞりという題材がそもそも面白いですね。

トーリーに工夫が伝わってきて楽しかったです。次はどんな展開をするんだろう?と続きが気になりました。

 

リニューアル版ドラえもんが新鮮

私はリニューアル版のドラえもんをしっかり見るのは初めてなので、それについても言及しておきます。

まずスネ夫の扱いがかなり違うのにびっくりしました。私の記憶ではスネ夫ジャイアンの腰ぎんちゃくだったんですが、この作品のスネ夫ジャイアンにけっこうずけずけ発言します。それでいて仲のいい人間同士特有の雑さがありました。親分子分というよりも、悪友という感じでした。

 ドラえもんももともとはお兄さんポジションというか、保護者的な役割をすることが多かったと思うんですが、今はのび太たちと対等な友達のように描かれています。

リニューアルに際して、友人関係の序列をあまり感じさせないキャラ設定に作り替えられたのでしょう。ちょっと寂しい気もしますが、これはこれで新鮮で面白かったです。

エンターテイメントだから、時代に合わせて作中の考え方も変えていく必要があるのかもしれません。

 

まとめ

久しぶりに童心に帰れて面白かったです。映像も美しかったし、いうことなしの冒険SFでした。

気になる科学用語もたくさん出てきたので、機会があれば調べてみたいです。