一巻を読んだのがだいぶ前なので、若干内容を忘れていました。読みながら思い出してきた。
あらすじ
二年生になった「俺」は初めて決勝に残る経験をしました。インターハイ予選では連が負傷し、しばらく公式戦に出られなくなります。そんな中、三年生が引退し、主人公は陸上部の部長に選ばれます。
熱血じゃないけれど熱い
主人公はそんなに熱血と言う感じではなくて、ちょっと冷めたような語り方をするんですが、そこが現代っ子らしいです。
それでいて、地味な練習が得意という部分がギャップがあって面白いです。頭金髪にしてても、ひねたこと言っても根のまじめさがはっきり見えているのが愛しくなってきます。
陸上というスポーツとともに生き、その中で揺れ動く心を見ていると青春だなあという感じがします。
「人より速く走りたい」という欲はみんな同じですが、そこまで至る過程をきっちり描いているからスポーツものとして興味深いのですね。
健ちゃんどうなるの
この巻でショックだったのは、主人公の健ちゃんのアレです。
コンプレックスもあったけれど、健ちゃんは彼の道しるべだったんですからショックですよね。
でも今度は、主人公が逆に健ちゃんの道しるべになるのかもしれません。何ができるわけではないですが、主人公が健ちゃんのサッカーが好きなように、健ちゃんも主人公の陸上が好きになってくれればいい。
どうにもならない運命が立ちはだかるとき、悲しんだり愚痴ったりしてしまう。そんなときこそ「いつも通り」前に進んでいくことが大切なことだとわかる気がします。
でもまだまだ先のことはわからないので、早く次巻を読んでどうなるか知りたいです。
まとめ
次巻はあまり時間をおかずに読みたいなと思います。いろいろな作品を並行して読んでいるとどうしても忘れるシリーズが出てきます。
健ちゃんがどうなるか気になっているので今度は忘れないように覚えておきます。