ちょっと間が空きましたが、また文章術の本を読みました。
これで6冊目……であってましたっけ。
書籍概要
朝日新聞の校閲センター長である著者が、普段なんとなく使っている文章を「正しく」書くために解説する。主語と述語の対応、助詞「が」と「は」の使い分けなど、例を上げながら文法を考えていく。
初心者にはいいのでは
文章術の本をいろいろ読んだのでかぶるところが多く、新しい情報が少なかったです。
しかしレイアウトが見やすく、イラストもかわいらしいので最初に買うにはよさそうな本です。
まず間違った文章を出し、改善例を書くという内容です。それを見ながら「どこが違うのだろう」と考えるのは結構頭を使いました。なんとなく使っているものの中の間違いを明らかにし、修正していくことは難しいです。こうして読むだけなら簡単なんですけれど。
普段から文章を書く人にとっては、基礎的すぎて物足りないかもしれません。そういう人には同じ著者のしっかり!まとまった!文章を書くの方をおすすめします。
漢字の開き方に悩んだときは
この本の中でためになったのは、p164のコラムの中の漢字の開き方です。
「漢字本来の意味が失われているものはひらがなを使う」という基準はわかりやすくていいですね。
漢字本来の意味が失われているものは、たとえば「~すること」「~するとき」、そして補助動詞の「ほしい」「できる」などのことです。
この辺りの漢字の開き方が私の理想とする文章に近いので、漢字をひらがなにするかどうか迷ったときは参考にしようと思います。
他のコラムも短いながら参考になるものが多いので、今までの文章術を復習するような内容でも飽きずに読み進めることができました。
まとめ
今までの復習として読みましたが、新しい情報もあり、楽しめました。
この作者の説明がわかりやすいので、また機会があれば読みたいです。文章修業の道は長く遠いですね。