ブックワームのひとりごと

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ADHDがわからず街を彷徨った人の体験記 史群アル仙『史群アル仙のメンタルチップス~不安障害とADHDの歩き方~』感想

史群アル仙のメンタルチップス ?不安障害とADHDの歩き方? (少年チャンピオンコミックス・タップ!)

よくTwitterで見かける人だ!と思って手に取りました。

漫画を読んで女性であることを初めて知りました。ただ、わりと「自分は女である」という意識が少ない人なのかな~と感じました。

 

主治医による誤診の恐怖

著者は誤診をきっかけに廃人寸前まで追い込まれてしまいます。

統合失調症」と誤診され、大量の薬を飲まされて薬の副作用で苦しむ……という負のスパイラルが怖かったです。

メンタル系の病気で誤診はよくあること。いつまで経ってもよくならない場合は、周囲も転院を勧めたほうがいいな……と思いました。病気を診断するのは非常に難しいので、医者だけの責任とは言い難いけれど。

うっかりすると犯罪者になりかねなかった著者の話を読むと、街中で見る明らかに行動がおかしい人たちも、それ相応の苦しみを抱えて生きているんだろうなと改めて感じました。

とりあえず、医者にかかってもぜんぜん良くならない場合はセカンドオピニオンをもらうのは重要ですね。

 

支えてくれた人々の優しさ

そして印象深かったのは著者が所属していたP.A.Dの人たちの優しさですね。

優しいと言っても特別扱いをしているわけではなく、入院から帰ってきたら迎えてあげたり、しゃべりすぎても放っておいてくれたり。

一つ一つは大したことではないのですが、そういう何気ない関係が心の支えだったんだろうなと思います。

過酷な話なんですが、ところどころにそういう人の優しさが描かれているので、暗くなりすぎずに読めました。

なかなか絵と漫画で食べていくのは難しいと思いますが、この印税を生活の足しにして頑張ってほしいなと思います。

著者のライブペインティング、見てみたいです。

shimure.blog.fc2.com今は漫画のライブペインティングをしているようです。楽しそうだな~。

 

まとめ

過酷な話でしたが、人のあたたかさを感じられる本でもありました。

苦難の中で、それでもそばにいてくれる人がいることは救いですね。