ブックワームのひとりごと

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目がボタンの母親、という破壊力 ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』感想

コララインとボタンの魔女 (角川文庫)

『アナンシの血脈』が面白かったのでこっちも読んでみました。

honkuimusi.hatenablog.com

 

 

あらすじ

コララインの両親はいつも仕事で忙しく、かまってくれない。ある日、コララインはもう一つの自分の家を見つける。そこにはボタンの目をした両親がいた。彼らはコララインに優しく接するが……。

 

子どもにとって身近な気味悪さ

「ボタンの目をした母親」というのが、気味悪くて好きです。子どもにとって身近なものを使って、おどろおどろしい世界観を表現するところは見ものです。「こんなことあったら怖いだろうな」という展開のオンパレードです。

コララインが両親や周りの大人に対して批評的なところもリアリティを感じます。子どもは子どもなりに大人に不満を持っているんですよね。変な料理をしたがる父親などもあるあるすぎて。うちの父親も変な料理作ってたなあ。

ありえない展開が起こるファンタジーではありますが、子どもにとって身近なものをとっかかりにして描いているところがよかったです。そうすることで物語に入り込みやすくなっていると思います。

幻想的で怖いけれど、どこか「ありそう」と思ってしまう塩梅なんですよ。

 

もう少し長く読みたかったなあ

内容は面白かったけれど、もう少し長く楽しみたかったなというのはあります。200ページちょっとで書くにはもったいないような。

結構展開が早いので、コララインの成長する過程や、ボタンの魔女が現実を侵食していく過程をゆっくり見たかったです。

でもこの薄さが読みやすいという人もいるだろうし、個人の感想ってやつでしょうね。

あと、表紙がアニメのものなのに、中身がシンプルな挿絵なのにびっくりしました。アニメが嫌いってわけでもないけど、中身の挿絵と合わせてくれたほうがよかったなと思います。そこはアニメと同時に売り出すためにどうしようもないかもしれませんが。

アニメの付属物のように売るのはもったいないなと思うんですけどね。

 

まとめ

おどろおどろしくて面白かったです。コララインのような目には絶対に遭いたくないですね!

コララインの不満に昔が懐かしくなりました。