ついに最終巻。どんなシリーズでも感慨深いですね。
あらすじ
特区に吸血鬼たちが集結し、最終決戦の火ぶたが落とされる。特区を脱出しようとする九龍の血脈に、ミミコらが打った手とは……。そして、ミミコとジローの関係にも決着の時が来る。
終わり方が最高だった
今まで『BBB』のことを「優等生な、そこそこ面白いライトノベル」くらいに思っていたんですが、ミミコとジローの決着が素晴らしく美しいもので、一気に好きになりました。
ただなんとなく幸せになるのではなく、お互いがお互いの心に準じた上でのハッピーエンド。これ以上ないエンディングだったと思います。
ミミコがジローと過ごした一年間を想像すると、切ない気持ちになります。けれどかわいそうだとか、不幸だとかが部外者が勝手に言うのは失礼なんでしょうね。
あんなに美しい恋の終わりを描いた作品はそうありません。ぼちぼちと読み進めてきてよかったです。
シリーズを読み終わって
バトルも面白くて、キャラクターも愉快で、言い方は悪いかもしれないんですが「荒の少ないライトノベル」でした。手堅く面白いものを読みたいときにはおすすめできる作品だと思います。
手堅く書くと言ってもそこには文章力と構成力が必要です。今もライトノベル作家を続けているだけあって、著者のもともとの能力の高さは折り紙付きですね。
私は本編を一気に読んでしまったけど、きっちり内容を理解したいなら短編集も一緒に読んだ方がいいと思います。まず話の筋を知りたい人間としては、面倒といえば面倒なんですが。
また他のシリーズも読んでみたいんですが、全部なかなか長いのでまた今度ですかね。
まとめ
ラストの美しい恋模様が素晴らしかったです。種族の違う二人の愛が味わえました。
長かったけれど読んできてよかったです。
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