ブックワームのひとりごと

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怪異が移動する学校で行われたあることとは 小野不由美『ゴーストハント4 死霊遊戯』感想

ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)

表紙がネタバレになっています。読み終わって初めて気づくレベルのネタバレなんですが。黒い部分は印刷がちょっと盛り上がってます。

 

あらすじ

心霊現象が多発する高校の調査に来たSPRのメンバー。生徒たちは学校の無意味な締め付けに不満を持っていた。除霊されては逃げ、移動する霊たちにナルたちは苦戦する。どうしてこの学校に霊が集まったのだろうか……。

 

あらすじを知っているのにハラハラする

漫画版を読んでいるので、だいたいのあらすじはわかっているのですが、それでもハラハラドキドキするからすごいです。

鬱屈した生徒たちの感情を描いたうえでの種明かしは、なんだかむなしいです。それでも人命を第一に考えるナルたちはかっこよかったです。本当、ナルは傲慢で意地悪だけど、倫理観だけははっきりしています。そこが彼の魅力なんですよね。

ストレスがたまる事件だったからこそ、謎を解き、解決した時のすっきり感は強いです。それでも報われることのない人がいるのは、それはそれでミステリらしいですね。

誰かが手を差し伸べていればなんとかなったかもしれないだけに、やるせなさが残りました。

彼にも幸せになってほしかったなあ。

 

最強高校生安原

陰鬱な話の清涼剤だったのが、この巻から登場した安原です。

人望もあり頭もよく、力仕事もできる、完全無欠の男なんですが、堂々としすぎていて若干ずっこけます。

彼もある意味傲慢なんだけど、実際に有能だしすごくいい奴なので、許してしまうところがありますね。

あまりにもメンタルがタフすぎて、幽霊に取りつかれても平然としていそうなところがあります。無敵だな……。

何でもできるスーパー高校生なのに、そこにいるだけで話がギャグめいてくる、不思議なキャラクターでした。

 

まとめ

あらすじを知っているのに続きが気になって面白かったです。安原は長生きしてほしいです。

次巻も楽しみです。

ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)

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