ブックワームのひとりごと

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囚われの神父ギブを下僕ツキシロが迎えに行く 瑞山いつき『スカーレット・クロス 隠されし月の制約』感想

隠されし月の誓約―スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)

吸血鬼ものを読むシリーズ。どうしても古い作品だとAmazonのサムネイルが悪いですね……記事に載せるとき困るのなんの。

 

あらすじ

冤罪の疑いをかけられ幽閉されてしまったギブ。ツキシロやレオンは、彼を救い出そうと作戦を練る。一方のギブは、そこから出ていく気がないようで……。そして死んだはずの彼が、ギブを狙ってふたたび動き出す。

 

何も約束していない彼女

ギブと何も約束していないツキシロが、彼を救うという構図がいいなと思いました。

ギブはなんだかんだで周りを傷つけたくないんですが、その彼に向かって「どんなあなたでも好き」と言ってのけることができるのは彼女だけでしょうね。他の人間は、やっぱりしがらみがあるでしょうから。

でもそんなしがらみがあったとしてもなるべくギブの味方になろうとする人々も優しいです。愛されてるんだから長生きしてほしいですね。

これからどうなるかは不安でいっぱいだけれど、それでもギブが大切な仲間や友人に恵まれてよかったなと思えました。

メイド服が完全に作者の趣味なのにちょっと笑いますね。別にメイド服である必然性ない……。

 

少女小説らしからぬ暴力表現

一巻の時点ですでに暴力表現はあったけれど、この巻に来てかなりドンパチしている気がします。みんな怪我が結構痛そうでちょっとビビりますね。

最近の少女小説にはバトルシーンが少ないことを思うと、この時代はまだ自由だったのかなあと思いますね。

その部分が作品におどろおどろしさを加えていると思っているので、私は好きな要素です。

第一部が終了し、これからの予感を示す結末で終わりました。楽しめたので続きも読むつもりです。

とりあえず、ギブがどうなるか見てからじゃないと終われないですね。

 

まとめ

第一部が終わり、これからはギブの転化がどうなるかが問題になってくるのでしょう。

どう転んでも、ツキシロや仲間たちとわいわいやりながら生きていってくれるといいですね。

混ざりものの月―スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)

混ざりものの月―スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)