吸血鬼の小説を読むシリーズ。
この巻の表紙、前巻のの表紙と対になっているんですね。ギブとツキシロの位置が前巻と逆です。こういう構図で遊ぶのって面白いですよね。
あらすじ
悪魔を閉じ込めた聖櫃の「鍵」として狙われるようになったギブとツキシロ。ギブは転化に、ツキシロはルナシイにおびえながら追手と戦う。果たして彼らはどこに向かうのか。
個性豊かな追手の皆さん
追手である「契約者」の皆さんが全員キャラが濃いですね。一巻しか見せ場がないのに強烈な印象を残して去っていく……。こんなキャラを使い捨てにできるなんて、キャラクターの引き出しが多いですね。
気になるのが、ツキシロの〇〇だったウォルターの動向ですね。この設定なら、初対面のツキシロと交わした会話も納得できます。貧乳とか巨乳とか関係ないのはちゃんと伏線になっていたんですね。単なるギャグシーンだと思っていました。
さらなる苦難に足を踏み入れるだろうツキシロに、彼がどういう対応をするのか、今後が楽しみです。
どうしよう、ツキシロをかばって死んだりしたら……ありうる。
ウォルターさんがそれなりに幸せを感じる位置でいますようにお願いしときます。
大分だめになっているギブ
転化のこともあってギブに余裕がなくなり、ささいなことでぐらぐらしてしまうのがかわいかったです。
でも第一部であれだけツキシロを困らせていたので自業自得な気もします。第二部でもツキシロを苦労させてますが……。
幸せになってほしいけど、性格的に簡単に幸せになってしまうと腹立つので、ほどほどに苦労してから幸せになってほしいですね!
決して嫌なやつではないんですが、どうしてもギブへの視線が厳しくなってしまいます。日頃の行いのせいだから仕方ないですね。
でもギブの幸せはツキシロの幸せだから、読者として複雑な心境です。
まとめ
この巻はギブがだいぶだめでした。挽回の機会はあるのか。
ギブには苦労してほしいけど、ツキシロには幸せになってほしいので私複雑です。