ブックワームのひとりごと

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肥大化した横浜駅の中で生きる人々の悲喜こもごも 柞刈湯葉 『横浜駅SF 全国版』感想

横浜駅SF 全国版 (カドカワBOOKS)

この本はブログの収益で買いました。ありがとうございます!

 

あらすじ

横浜駅が日本の国土を覆った未来。関門海峡を挟んで横浜駅から住居を守るJR九州、子ども型ロボットを放って横浜駅を調査するJR北海道、そしてエキナカに暮らす人々を描いた短編集。

 

横浜駅で生きる人々のいろいろ

さまざまな視点から書かれた短編集なので、本編よりいろいろな考え方、人々の生活が見れて面白かったです。

男も女も性格に一癖あって、掛け合いに読んでいてにやっとできます。この人の書くキャラ好きだなあ。

 

各話感想

「京都編」

JR北海道のロボット工作員はある男と出会い身の上話を聞く。住んでいた街を追い出された男は、京都で優れた能力を持つ女性に出会った。

前巻のヒロイン的存在ケイハが登場。若いころからなかなかヤバい思想の持ち主だったことがうかがえます。こういう善悪を超えたキャラ好きですよ。

 

「群馬編」

外国人の血を引く医者青目先生は、住居に住まわせている謎の男とともに噴火の予兆を察知し住民を避難させようとする。

オチにぞわっとする話です。あまり善悪が論じられない横浜駅SFにおいて、青目先生は珍しく良心的な存在で逆に新鮮でした。

 

「熊本編」

JR九州の技術部門で殺人事件が起こる。容疑者に浮上した男はなぜか自ら謎解きをし始め……。

ミステリ風味の回。メインキャラ二人の掛け合いが面白かったです。女性がとてもたくましいので見ていて安心感があります。

あとくまモンネタはめちゃくちゃ笑いました。

 

「岩手編」

行方不明になったJR北海道工作員を追っていたネップシャマイは、そこである事実を知る。

賢いがゆえに自分の存在意義について考えてしまった彼が少しかわいそうですね。

続きがありそうな気配なので、横浜駅SF全国版2を作る計画があるのでしょうか。あったらうれしいですね。

 

まとめ

この巻も面白かったです。ところどころ明かされていない謎があるので、全国版2があるのかな?と思いました。

あったら買うのでよろしくお願いします。

 

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

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横浜駅SF 全国版 (カドカワBOOKS)

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