ブックワームのひとりごと

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動物たちが歌を通して抑圧から解放される 『SING シング』感想

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SING/シング【通常版】(吹替版)

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あらすじ

動物たちが暮らす街。コアラのバスター・ムーンは、傾いた劇場を復活させるために秘策を思いつく。それは歌のコンテストをすること。かくして劇場に素人たちが集まり、ショーに向けて邁進していくが、練習はトラブル続きで……。

 

音楽へのこだわりが強い

この映画の特徴は、実在する音楽が使われていることです。

音楽のシーンは日本語で吹き替えてあるものと英語のままのものがあるんですが、吹き替えてあるものは訳詞がうまくて面白かったです。日本語の歌詞として自然で聞きやすかったです。

そしてその歌詞と、キャラクターの性格や背景がうまく組み合わされているところがこだわりを感じました。

音楽が好きで、歌詞や雰囲気をきっちり理解していないとできない表現だったと思います。

そして歌のシーンがみんな上手いので聞いているだけで楽しいです。この部分は子どもも大人も楽しめるのではないでしょうか。

 

キャラクターたちの抑圧からの解放

それから、歌を通してキャラクターたちが抑圧から解放されていくところがよかったです。

特に好きだったのが豚のロジータのエピソード。彼女は25人の子どもを持つ主婦です。

日々の仕事に追われて歌うことができない彼女は、家事を自動化して乗り切ります。

ロジータが家事ができないことを責めたり、逆に協力しない周りを責めたりするのではなく、「自動化すればいいじゃん」という展開になったのが意外で面白かったです。

そしてラストで元気に歌い踊るロジータは、豚という動物が好きになりそうなほどかっこよかったです。

そのほかにも、犯罪者の息子のジョニー、恥ずかしがりやなゾウのミーナなど、彼らが音楽を通して自分の固定観念やコンプレックスから解放されていくストーリーは見ていて気分のいいものでした。

疲れたときに見ると、元気になれる作品だと思います。

 

まとめ

見終わってさわやかな気分になれる作品でした。

音楽の要素も楽しく、みんなでわいわい見るのに良さそうな映画です。

 

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