ブックワームのひとりごと

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助っ人少女がミュージカルの舞台に挑む 森絵都『無限大ガール』感想

無限大ガール (Kindle Single)

AmazonKindleで売っている短編、Kindle Singleの本です。

 

あらすじ

こうと決めたら猪突猛進! 眩しいぐらいまっすぐな高校生女子が大活躍する、爽やかで甘酸っぱい青春小説の短編。

高校二年生の相川早奈(あいかわ・さな)は「日替わりハケン部員」。きょうはテニス部、あすは水泳部、ソフトボール部、園芸部に写真部……。頼まれれば、臨時の助っ人として参加する。去秋、重要な試合を翌日に控え、レギュラーが捻挫したバレー部の友達に泣きつかれたのがきっかけだった。父親の長身と母親の器用さを受け継ぎ、運動神経に恵まれた早奈は以来、ひっきりなしにくる依頼に喜んでこたえ、〝ハケン〟を楽しんでいた。

次に早奈に舞い込んだのは、演劇部部長からのSOS。10月末の文化祭でミュージカルを上演するのに、主演女優が演出家ともめて急遽降板し、代役をと懇願する。その演出家こそ、昨夏、早奈がたった4カ月だけの交際でフラれた元カレの先輩・藤見(ふじみ)だった! 失恋の痛みを引きずる早奈は引き受けるか、悩むが……。
Amazonより)

 

 

藤見のキャラがリアルで笑う

演劇や映画の好きな男子学生、藤見のキャラ設定がリアルで笑ってしまいました。こういう人いるよね。

高尚なものや文学的なものが好きだけれど、どこか子どもっぽいというか、現実と折り合いをつけるのが下手な人。私自身にもこういうところあるので人のこと言えないんですが……。

彼が幻想の中の「早奈」に惚れるのは必然だったような気がします。彼にとっては幻想のほうがリアルなんですよね。

ふたりが結ばれてハッピーエンドというわけではなく、もう一歩進んだエンディングだったのがよかったです。

結構話が予想通りに進んでしまったので、個人的にはもうひとひねりあってもよかったな……と感じました。

もともとあまりひねりのない作品を書く作者ではあるけれども。

作者の文章が好きなだけあって、基本的には楽しめました。

無限大ガール (Kindle Single)

無限大ガール (Kindle Single)

 

 

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