今日の更新は『イライラしがちなあなたを変える本』です。
メンタルヘルス関連の本を読んでいくシリーズ。
書籍概要
不機嫌な気持ちによって、他人とぎくしゃくしたり、仕事に集中できなくなったりしてしまう。そんな人のために、「アンガーマネジメント」によって「怒り」をコントロールするすべを紹介する。
正義の味方にならなくてもいい
イライラするのは、「考え方のくせ(コアビリーフ)」が原因だと筆者は説きます。
そのひとつとして挙げられている、「正義の味方」が自分過ぎてちょっとぎょっとしましたね。
相手をコントロールしようとつい思ってしまって、余計怒りをためてしまう。基本的に、他者は言うことを聞かない存在なのに。
私は、ネットではわりと条件反射的に怒ってしまうことがあるので、少し反省しないとな、と思いました。
「相手をコントロールしたい」という欲求はなかなか捨てるのが難しいです。でも、まず「自分にはそういう願望がある」ということを認めることから、怒りの呪縛から抜け出すきっかけが始まるのだと思いました。
一方で、終盤にこんな言葉があってほっとしました。
どんなにワークをしても、怒りの感情が100%おさまることはありません。
(中略)
だから、怒りの感情そのものについて、あまり否定的に思いすぎないでください。
イライラした結果、誰かにそれをぶつけたり、イヤな思いを必要以上にひきずってしまうのが問題なだけですから。
(P195)
怒りが起こるのはどうしようもないこと、大事なのはそれにどう対処するかですね。
さっきの「正義の味方」も裏を返せば自分の倫理観なのだし、倫理観そのものを否定することはないかなあと思います。
相手に準じさせるのではなく、「自分が」準じるように生きればいいんですね。
まとめ
いろいろ心が痛くなる本でした(自分を振り返るという意味で)。自分に当てはまりすぎて恥ずかしいようなつらいような。
でも、こうして自分を客観視することには、意味があると思いたいですね。
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