ブックワームのひとりごと

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上手いけどぴんとこない作品だった―鴨志田一『Just Becouse!』感想

Just Because! (メディアワークス文庫)

今日の更新は、鴨志田一『Just Becouse!』です。

Kindleの小説セールで買ったものです。

 

あらすじ

高校三年生のときに、生まれ故郷に戻って転校した少年。その彼との再会をきっかけに、それぞれの恋愛模様が動き出す。卒業まであと少しの日々の中で、彼らが見つけた答えとは――。

 

 

クオリティは高いがぴんとこなかった

表紙からのイメージとは違って、かなり硬派な青春小説です。お遊び要素はほぼなく、直球で勝負しています。

「好き」が恋愛のものだったり、友情のものだったり。それゆえにすれ違い、傷ついてしまう。そういうそれぞれの感情の差をきっちり描いているところが良かったです。

かわいく見せたいとか、かっこいいと思われたいとか、そういう欲を抱かない相手だから自然体でいられるだけ。それもひとつの特別ではあるのかもしれない。けれど、瑛太が思い描く特別とは、たぶん正反対にあるものだ。

(ロケーション2757)

相手が好きだからこそ生まれる苦しみや葛藤が、ストーリーと合わさって生々しく展開していきました。

多角関係ものですが、あまりドロドロしていないのは、キャラクターたちがみんな必死で、それでいて思いやりのある子たちだからだろうなと思います。

微笑ましくも、ときどき苦しいストーリーでした。

 

ただ、「評価されるのはわかるけどなんとなくぴんとこない作品」だったなあと思います。

下手ではないし、むしろ上手いほうだと思うんですが、細部がなんとなく気に入らないんですよね……。この人の文体が向いていないのかもしれません。

こういう作品は、感想で扱いに困りますね。

 

まとめ

どうも、どこがはまれなかったのかうまく言語化できない作品でしたね……。

でも、つまらなくはなかったので、評価が高いのもなるほどなと思える作品でした。

 

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