今日の更新は荻原規子のおすすめまとめです。
アクセス解析で「荻原規子 おすすめ」で検索してきた人がいたので書いてみました。
こうして書いてみると、作品によってがっつり作風が変わる方ですね。
それではいってみよう!
『RDG レッドデータガールシリーズ』角川文庫
熊野古道の神社で育てられた泉水子。幼馴染の深行と鳳城学園という学校で一緒に通うことになるが、ふたりは対立ばかり。一方、鳳城学園にはある秘密が隠されていた……。
オカルトチックな設定が光るファンタジー。シャーマン的な能力を持つ子どもたちが集まる学校は、個性的で楽しいです。
泉水子と深行の、マイナスから始まるラブストーリーも好きです。最初はイライラすることもありますが、だんだん読者である私もふたりにほだされていきました。
- 作者: 荻原規子,酒井駒子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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『西の善き魔女シリーズ』角川文庫
幼馴染のルーンと共にセラフィールドで暮らしていたフィリエル。だが、彼女が王族の血を引いていることがわかり、フィリエルはさまざまな冒険と陰謀に巻き込まれていく。
フィリエルは幼馴染のルーンには弟、根暗、女装が似合う、暗い過去……と属性を盛りまくってます。しかし、キャラクターとして破綻がないところがすごい。
女王が国を治める場所という設定を生かした各種の展開も面白いです。全体的にはポップだけれどえぐい部分もあります。
『勾玉三部作』徳間文庫
不思議な力を持つ勾玉をめぐる三部作。
日本神話をベースにしたファンタジーです。日本神話をかじったことがある人なら、「こうくるか」と翻案の妙を感じられます。
主人公の男女ペアの運命的な恋もすばらしいです。優しくて、でもどこか切ない恋愛関係がどうなるか気になって、ぐいぐい読んでしまいます。
ページは多いけれど頑張って読んでほしいシリーズです。
『風神秘抄』徳間文庫
源氏方の十六歳の武者、草十郎(そうじゅうろう)は、笛を吹くことが好きだった。彼は舞を舞う少女、糸世と出会う。彼女の舞に合わせて笛を吹くと……。
勾玉三部作と同じ世界観ですが、読んでいなくても大丈夫。
草十郎の笛と糸世の舞がそろったときのシーンが怖いくらいに美しいです。きれいだけれどぞっとするとはこのことですね。
途中から、SFチックな展開になるのも面白いです。不思議な幻を見たような気持ちになりました。
『これは王国のかぎ』中公文庫
アラビアンナイト風の異世界にトリップし、魔神(ジン)になってしまった少女のどきどきわくわくの冒険譚。
主人公ひろみは、冒険を通して、生きていく上でのぼんやりとした不安の正体に気づいていきます。そこが面白いです。
基本的にはシリアスだけれどどこかコミカルさもあって、楽しく読めるファンタジーです。読後感がとてもよかったです。
『樹上のゆりかご』角川文庫
イベントの開催に追われる高校。そこで、脅迫状や事故などおかしな事件が起こる。はたして誰がやっているのか……。
『これは王国のかぎ』の続編。現実世界に帰った後のひろみが描かれます。
若者の守られつつも不安定な状況を「木の上のゆりかご」にたとえて表現するのが詩的です。
『これは王国のかぎ』とはがらっと雰囲気が変わった作品ですが、これはこれで面白いです。
まとめ
荻原規子のまとめ記事、いかがでしたでしょうか。
気になった本があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。