ブックワームのひとりごと

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性欲と思慕の間で手綱を握れ―鈴木マサカズ『恋愛の神様』感想【AmazonPrimeリーディング】

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恋愛の神様

今日の更新は、鈴木マサカズ『恋愛の神様』です。

この漫画はもうPrimeリーディングからはなくなってしまったみたいなんですけど……。面白いので気になったら読んでみてください。

 

あらすじ

31歳童貞の渡良瀬橋渡(わたらせばしわたる)。恋愛にコンプレックスを持つ彼には、「恋愛の神様」がついていた。果たして彼は、思い人里子(りこ)とセックスすることができるのか……。童貞が恋愛に立ち向かい、思いを成就するまでを描いたラブコメディ。

 

主人公がいいやつで最高

この本、主人公渡が「セックスがしたい!」と連呼する、ヤレるかどうかばかり考えているなど、結構下ネタなんですが、読後感はすごくさわやかです。

その理由は、渡がすごくいいやつだからなんですよね。ヤレそうな雰囲気になっても、女性の事情を鑑みて引くことができる。失敗したら謝ることができる。プロポーズのときは指輪を丁寧に選んでいる。

性欲はめちゃくちゃ強いけれど、それを振りかざして女性をどうこうしようという気持ちはないんです。そこがすごく優しくて、かっこいいです。

里子が、童貞でも、不器用でおっちょこちょいでも、彼のことを好きになったのがよくわかります。行動から、彼の人の好さ、優しさがにじみ出ているんですよね。

彼は自分の性欲の手綱をきっちり握っています。そういうところが、私の求めていた「優しい男」だ……と思いました。

 

あと面白いのが、恋愛の神様のアドバイスが、女性から見ても的を射ていることです。

里子の気持ちを理解することをサポートしつつ、渡の背中を押してくれる神様。本当にこんな神様がいてくれたらありがたいでしょうね。

そしてここぞ! というときには、恋愛の神様は一歩引き、渡に判断を任せるところがいいなーと思いました。

神様はアドバイスをするだけ、決めるのは自分。という作品の中のルールに、ある種の優しさを感じました。

 

一冊完結でさくっと読めるので、いろんな人に読んでもらいたい作品だと思いました。

恋愛って素敵だな、と素直に思えるラブコメディでした。

 

まとめ

 何気なく読んだ漫画でしたがめちゃくちゃ面白かったです。他の漫画も読んでみたいですね。

どっちかというと男性向けの漫画だとは思うんですが、優しい男を求めている女性にも面白いと思います。

恋愛の神様

恋愛の神様

 

 

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