ブックワームのひとりごと

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「発達障害の親」が何を考えているか―高橋瞳子『大人になってわかった! うちの息子は発達障害』感想

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大人になってわかった! うちの息子は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

今日の更新は、高橋瞳子『大人になってわかった! うちの息子は発達障害』です。

発達障害について調べるシリーズです。

 

あらすじ

真面目で優しい、いい子なのに、周囲になじめなかったり、不器用だったり……著者は我が子のモグの育て方に悩んでいた。そんな中、モグに「発達障害」の診断が降りて……。

 

親視点の考えがわかる

基本的に親視点の話で、当事者にとってすぐ有用に使える本ではないと思います。

しかし、「親ってこういうことを考えているんだな」ということを知るきっかけになりました。

当事者が「親ってよくわからない」と思うと同時に、親も「発達障害の我が子がわからない」と思っているんですよね。

わからないもの同士だから、お互い譲り合ったほうがいいのだと改めて感じました。

 

著者はいろいろ問題を抱えるモグを急かし、自立を促そうとしますが、うまくいきません。

発達障害の人の生来の不器用さは、周囲の人を不安にさせます。でもだからといって、早く歩けるわけじゃない。そこをどう理解してもらうかは、難しい問題ですね。

「普通の人」と同じようには生きられないということを、自分にも相手にもわかってもらう必要があります。

それが簡単ではないから悩むんですけれど。

 

まとめ

発達障害の親」が何を考えているか、知るきっかけになりました。

 こういう、周囲の人の考えをエッセイを通してみておくのも、大事なことですね。

大人になってわかった! うちの息子は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

大人になってわかった! うちの息子は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

 

 

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