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ひたすら絵が上手い夜食コミックエッセイ―村田雄介『マンガ家夜食研究所』感想

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マンガ家 夜食研究所 (モーニング KC)

今日の更新は、村田雄介『マンガ家夜食研究所』です。

一巻完結の作品を読んでいくシリーズ。

 

あらすじ

アイシールド21』や、『ワンパンマン』の作画を担当した村田雄介。彼の趣味は夜食を作ること。夜食レシピを紹介しつつ、それにまつわるエピソードを語るコミックエッセイ集。

 

相変わらず絵が上手い

この著者の漫画を見るたびに思いますけど、相変わらず絵が上手いです。アメコミと日本の漫画のいいとこどりで、動きが生き生きしていて、食べ物の絵もめちゃくちゃおいしそうです。

きれいなだけ、かっこいだけじゃなくて、絵そのものに「力」があるんですよね。それはやっぱり、著者の努力のたまものなんでしょう。

 

語られるエピソードも面白かったです。性格の悪い祖母のせいで一家離散したり、不法滞在の外国人にお菓子をもらったり。

絵やコマ割りが面白いので、何気ないエピソードでもドラマチックに感じます。

祖母のことはそんなに簡単に許していいのか? と思わなくもないんですが、まあ、許すのは自分のためなんでしょうね。

節約エピソードや料理のシーンを鑑みるに、全体的に、頭が良くて合理的な行動ができる方なんだなと思います。といいつつ料理の失敗もしてるけど、次回でカバーしてるし。

その力が、仕事でも生かされているのかなと思います。

そしてお兄さんと仲がいいのはうらやましいですね。支えてくれたエピソードにほっとします。

 

ただ、著者が自分でもネタにしていますが、オチが弱かったりエッセイとしてまとまりが悪かったりするものも多かったなと思います。

エピソードが面白いだけに、そこはもったいなかったですね。

 

まとめ

ちょっと不満はありましたが、面白かったです。

本当に絵が上手い人は、絵が上手いですよね……。

マンガ家 夜食研究所 (モーニング KC)

マンガ家 夜食研究所 (モーニング KC)

 

 

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