ブックワームのひとりごと

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医者が監修してるのにスピリチュアルネタはちょっと―苑田純子『敏感すぎて困っている自分の対処法』感想

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敏感すぎて困っている自分の対処法

今日の更新は、苑田順子『敏感すぎて困っている自分の対処法』です。

HSPについて調べるシリーズ。

 

書籍概要

人の感情や五感に敏感なHSP(敏感体質)。彼ら彼女らが周囲に流されず、自分の心を守るためにはどうすればいいのか。漫画と文章で解説する、「敏感な自分」への対処法。

 

スピリチュアルな内容はちょっと……

この本は結構スピリチュアルなことについて書かれていて、私はあまり信心がないので結構つらいものがありました。

というか個人的な宗教観で言うと、なんとなく不思議な力は信じてるんですが、そういうものは動物と同じで基本的に人間に興味がないと思っているので……。「お祈り」は、自分の気がすむだけだと考えています。

というか医者が監修しているのに、非科学的なことを載せるのはどうなんですか。確かにHSPの人は超常現象的な経験をすることが多いみたいなんですが、それを科学的に説明するのが科学者の仕事でしょう。

 

でもまあ、自分の心を守る「おまじない」はあってもいいし、それが宗教的なものであってもいい、というのはわかるんですけどね。

私も推しキャラのグッズお守り袋に入れて持ち歩こうかな。長谷部とかものすごく効果がありそうです。

 

それを抜きにすれば、HSPに対するいろいろな対処法が書かれていて面白かったです。

自他の境界線があいまいなので、積極的に心を守るためにバリアをイメージする。感情的な人からは距離を置く、苦手な空間からは逃げる。

実際に試せそうな方法が多いのがよかったです。時間がかかるものが少ないので、すぐチャレンジできそうです。

挿入される漫画も、とっつきやすくて親しみやすかったです。

だからこそなんかふわふわしたスピリチュアルネタはやめてほしかったんですけれど。

情報の取捨選択ができる人にはいいと思います。「本に書いてあることは全部真実だ」と思ってしまいがちな人にはおすすめしません。

 

まとめ

スピリチュアルな話はアレだけど、まあまあ情報としては面白かったです。

でも、医者が監修してるんだからもっと科学的なことを言ってほしかったです。

自分で情報の取捨選択ができる人以外には、あまりおすすめしません。

敏感すぎて困っている自分の対処法

敏感すぎて困っている自分の対処法