今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。
一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。
あらすじ
青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの少年少女は、その『銀の樹』に近寄ろうと小さな旅を始める。
ちょっと物足りないなあ
まあまあ楽しめたけれど、ちょっと物足りない感じもありました。
ボーイミーツガールの展開は王道で好きですし、主人公の設定である「小説家志望」というのもうまくストーリーに絡んでいてよかったです。
相手にどきどきしたり、役に立ちたいと思ったりするのが、青春っぽくてほほえましかったです。
ただ、ストーリー的に物足りなかったのは、『銀の樹』がどのようなものかきっちり説明がなされなかったからです。
一応、登場人物なりの解釈は明かされますが、あれはあくまで仮説ですしね。
タイトルの「世界が終わる場所」も、ああいう終わり方(ネタバレ)なのでいまいちぴんと来なかったです。
やりたいことはなんとなくわかるけれど、もう少しそれぞれのシーンをじっくり見たかったです。こういう作品は、心理描写が肝だと思うので。
まとめ
まあまあ面白かったんですけれど、ちょっと物足りない内容でした。
もう一声ほしいですね。