今日の更新は、『DESTINY 鎌倉ものがたり』です。
金曜ロードショーで放映されたので見た映画です。
あらすじ
年の離れた小説家正和に嫁いだ亜紀子。彼が住む鎌倉は、魔物や幽霊が普通に歩く街だった。人でないものを交えて平穏に暮らしていた中、亜紀子が事故で命を落としてしまい、黄泉の国に連れていかれる。正和は彼女を取り戻そうと黄泉の国に向かうのだった。
理想の和製ファンタジー
まず、CGが安っぽくなくてびっくりしました。腕のいい人を集めてお金をかけて作っているんでしょうね。
和製ファンタジー映画ってどうしてもCG技術がちゃっちくなりがちなんですが、これはすごくよくできていますね。世界観も美しいし、魔物たちのデザインも丁寧です。こういう和風ファンタジーが見たかったんだよな、と思いました。
個人的に、異形化のシチュエーションが好きなので、変身するキャラクターが多くて楽しかったです。それも、怒りの表現だったり、死後現世に残るためだったり、理由も含めて異形化するのが嬉しかったです。
ストーリーも面白かったです。わりとべたな展開ではあるんですが、民俗学を知っているとアレンジ元がわかるので興味深いです。貧乏神の恩返し、冥界下りが顕著ですね。
硬派なファンタジーというよりも、現代のおとぎ話と言う感じがします。だからこそ、べたなほうがいいんでしょう。こういう話も、たまに見るとほっとするからいいですね。
登場する人は一部を除いてみんないい人です。それでいて、それぞれの行動に納得感があり、ただなんとなく「いい話」ではありません。
いい人だからこその葛藤があって、悲しみがある。そこをきっちり描いてくれたところが好感が持てました。
ひねくれているのでこういう直球の家族の話は普段は好みではないけれど、ネガティブな感情も含めて心情を丁寧に描いてくれているので楽しめました。
まとめ
予想以上に面白かったです。きっちり予算がついていい人を雇えた作品だったんでしょう。
恋愛ファンタジーが好きな人にはおすすめしたいです。
やっぱり丁寧に作ると映画は面白いなあ。
同じ主演俳優の「クヒオ大佐」もよろしくお願いします。
面白おかしいけれどちょっと切ない詐欺師犯罪ムービーです。