ブックワームのひとりごと

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フェチや関係性にうまく乗れなかった―瑞智上記『あまがみエメンタール』感想

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あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

今日の更新は、瑞智上記『あまがみエメンタール』です。

著者プロフィール欄見て気づいたんですが、改名した『幽霊列車とこんぺい糖』の人だったんですね。

 

あらすじ

ストレスを感じると、心音を噛んでしまう莉子。一方で、心音のほうも、「莉子に噛まれる」ということに依存しているのだった。小中高一貫の閉鎖的な学園でつづられる、ふたりの秘密の儀式の話。

 

ストーリーに入り込めない

まず、「相手を噛む」というシチュエーションに、あまり乗れないところがありました。

作者のフェチを感じる題材ではあると思うんですが、そのフェチに、興味を持てなかったです。

百合は嫌いじゃないんですが、基本的に「女の子が物理的にいちゃついてる」ことには萌えられないんだな、と再確認しました。精神的にいちゃついてるのが一番好きです。

 

ストーリーも矛盾はないんだけれど、そこに至るまでの積み重ねが弱いから「あっ、そうなの……」としか反応ができなかったです。全体的に関心が持てないストーリーでした。

莉子の親がアレしたり(ネタバレ)心音がやばいことになったり(ネタバレ)するんですが、まったくドラマチックに思えなかったです。

ひょっとしたら、百合が好きな人はまた違った感想を持つのかもしれないですが、私はぜんぜん楽しめなかったです。

 

まとめ

全体的にいまいちでした。関係性自体は嫌いじゃないんですが、描写やストーリーが好きになれなかったです。

百合を楽しむのは難しいですね。

あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

 

 

 同作者の作品、『幽霊列車とこんぺい糖』もよろしく!

訳ありの少女同士が出会って電車で美術作品を作る話です。

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