今日の更新は、『グランドイリュージョン』です。
あらすじ
ストリートマジシャンの集団は、フォー・ホースメン(黙示録の四騎士)となって金持ちのお金を奪い、観客らに配る。FBIは彼らを危険視し、逮捕しようと捜査を始める。彼らは義賊か・コソ泥か……。
スタイリッシュ義賊映画
すごく軽妙な映画ですね。見ていてストレスがありません。
頭空っぽにして見られる映画だけれど、「頭空っぽにして見られるように」細部を作りこんでいるのがわかります。
フォー・ホースメンが金持ちをぎたぎたにするのは純粋に気持ちがいいです。そしてそれを、スタイリッシュに見せるところも。
義賊というテーマは、ともすれば説教臭くなってしまいそうなんですけれど、これは爽快感をきっちり描いてくれて、あまり気になりませんでした。
あとキャラクターも面白くてよかったです。フォー・ホースメンがわいわいしているところを見るのはすごく愉快でした。仲良しこよしじゃないんですが、お互いの腕を買っていることが伝わってきていいです。
それでいて、男女が安易にくっつかないのがよかったです。におわせる程度のことはありますが。
ただ、終盤の展開は少し強引だったと思います。そんな伏線あった? って思いました。
これと似たようなオチの作品見たときは、そんなにがっかりしなかったので、描写によるのかもしれません。やっぱりストーリーの積み重ねが好きになれるかどうかですね。
マジックのトリックも「無茶があるよな……」という部分がありました。この辺は、リアリティを重んじすぎてもつまらないかもしれないけれど。
結局のところ、私は物語の重ね方がそんなに気に入らなかったんだろうな、と思います。
まとめ
面白かったけれど、終盤の展開はちょっと不満でした。
それこそ細かいことを気にしなければ面白いと思います。