今日の更新は、青沼貴子『かわいいころを過ぎたら』です。
あらすじ
ママが大好きだった時代は過ぎ、自分の時間を持つようになり、エッチなことにも興味を持ち始め……育児エッセイを描いていた著者が、息子、リュウの思春期を描いたコミックエッセイ。
親ばかだけれど甘くない
ところどころ親ばかを発揮しつつも、どこかべたべたしたところがないのは、自分自身の自虐も含めて描いているからいるからかもしれません。
息子ってどうしようもないけど、親のほうもどうしようもないところあるよね、という五分五分の視点がありました。
リュウがおかしなファッションに凝り始めたとき、ひとこと言おうとして、著者の夫ががそれを止めたのが印象的でした。
やっぱ同性の親のほうが、こういうとき思うところあるのかなあと思います。
変に「似合っていない」と言うより、自分で気づくまで放っておいたほうがいいんでしょうね。
リュウに下の毛が生えたんじゃないか、という話でも、著者の夫は「黙っておいてやれ」と言っていたので、そういう話は男の人にとってもデリケートなんですね、当たり前なんだけど。こう、女だと現実味を持ってデリケートさがわからないので……。
後半では、あまり口を利かない妹のアンにお土産を買ってきてあげるリュウにほっこりしました。
うちは男兄弟いないんですが、異性の家族のこと邪険に扱ってしまうことってあるみたいですね。
それでもお土産を買ってきてあげるのはいいなあと思いました。
まとめ
にぎやかで笑えるけど、べたべたしすぎない塩梅がよかったです。
機会があれば妹アンの話も読みたいですね。
かわいいころを過ぎたら アン18歳 ~『ママはぽよぽよザウルスがお好き』 アンの思春期ルポ~
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