今日の更新は、枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?02』です。
あらすじ
<獣>の浸食によって滅びかけた都市ライエル。その外れの森で新しい妖精が発見された。堕鬼種(インプ)で四位武官のフェオドールはそれを世話することになるが……。一方で、黄金妖精(レプラコーン)たちには新しい任務が授けられていた。
フェオドールがどんどん天然たらしになりつつあります。
しかし、フェオドールが建前抜きでいいやつだということと、妖精たちが刹那の青春を求めているという理由があるので、フェオドールがモテていてもあまり違和感がないんですよね。
そして彼は体面的には、「元許嫁に操を立てている」というのもあるので、彼女らのアプローチに応じなくても問題がない。
こんなよく考えられたハーレム初めて! いや、ヴィレムのときもありましたが。
フェオドールはひねくれものだけれど、そんな彼だからこそ「犠牲になるものを守りたい」と思えるんですよね。美しい悲劇を否定するキャラクター。
この、「美しい悲劇」ってメタなことを言えばこの作品そのものだと思うので、いっそ作品を否定するまでの力強いエンディングを見せてほしいんですが……どうかなあ。がんばってほしいです。
フェオドールが新しい妖精、リンゴとマシュマロに懐かれるほどに、これからつらい別れがあるんだろうな……と心配になりました。
と思ったら、【ネタバレ】
今後どんどん悲劇的な展開が繰り返されていくんだろうな、と思うと安易にキャラクターを好きになれませんね。
鬱展開は好きなんですけど、「誰がいなくなるんだろう……」と思いながら読み進めるのはデンジャラスですね!
そして少し登場したフェオドールの元許嫁。過去回想からはがらっと変わった雰囲気で、彼女がどうなるのか気になります。
あとねこみみかわいい。
まとめ
フェオドールくんはどこまでたらしになるのか、続きが気になります。
元許嫁の動向も注目です。
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シリーズの過去の感想はこちら。