ブックワームのひとりごと

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台湾映画『私を月に連れてって』が青春すぎて心が痛くなった

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素材:Canva(https://www.canva.com/

www.oaff.jp

地上波放送で台湾映画『私を月に連れてって』を見ました。

どうやら日本語でDVD化はされてないっぽいですね。

 

あらすじ

日本でアーティストを目指していた李恩佩が自殺した。彼女とバンドを組んでいた友人たちは、彼女の葬儀で再会する。そのひとりの汪正翔は自動車事故に遭い、その衝撃で高校時代の自分に戻ってしまう。彼女の死に責任を感じている正翔は、恩佩にオーディションを受けさせまいと画策する。

 

青春まっただなか、と今の対比

ザ・青春という感じの、懐かしい話でした。夢があって、友達がいて、あふれ出るほどのパワーがあって……眺めているだけで楽しくなってきます。

その一方で、主人公の正翔だけはこの後起こる過酷な現実を知っていて、青春に浸りきることができません。そのギャップが良かったです。

この先のうまくいかない人生を、楽しいだけではない人生を、言葉だけでなく実感として知っている正翔と、まだ何も知らない、ゆえに無敵な恩佩。そのふたりの対比が、この作品の肝でしょう。

序盤の恩佩の葬儀シーンが、いかにも「ありそう」なリアルなものだっただけに、この対比は印象深かったです。

 

そして、小細工やずるではなく、自分の心に正直になることで道が開けるところが嬉しかったです。

失敗しても、完璧でなくても、畢竟、アーティストになれなくても、みんなは彼女を思っているということ。その事実が恩佩を助けるところが最高に良かったです。

 

ストーリー以外の部分だと、作中に登場する日本文化が面白かったです。台湾ではこんなに若者文化と日本が密接にかかわっているんですね。『将太の寿司』が出てきたところにはちょっと笑いました。

小室哲哉の話が作品にたくさん登場するのでファンの人は面白いかもしれません。(許可、とってるんだろうか)

日本人にとってある種のノスタルジーを感じつつ、異国情緒もある。不思議な感覚の映画でした。

 

まとめ

非常に面白かったです。楽しくて前向きになれるエンタメ作品でした。

日本で育った人間が見てこそ面白いところもあると思うので、DVD化や配信があるといいですね。

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小室哲哉 meets VOCALOID

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